日露戦争の日本海海戦は、
それこそ世界の戦争史に残る快挙だと思う。
よくぞ勝ってくれたと思うし、よく勝てたなと思う。
それこそ憲法違反ギリギリの予算編成までして
戦艦三笠を作り、
割高な給料を支払ってまでお抱えの外国人を雇った。
そこまでして「諸外国」と互角の国力にならないと
あっという間に植民地化され踏み潰される・・・
本当に怖かったと思う、怯えまくっていたと思う。
だからこそ、あえて当時を生きた人々の生きざまを挙げるなら
「背伸び、歯ぎしり、痩せ我慢。」ではないかと思う。
そして、彼らが耐え切った「背伸び、歯ぎしり、痩せ我慢。」は
実に美しく気高い姿なのだ。
21世紀を生きる私たちは、20世紀初頭を生きた先人の
美しく気高き「背伸び、歯ぎしり、痩せ我慢」から何を学ぶだろう。
いきなり新潟の川舟のうえで逆立ち。
茶目な海軍の将官である。
海軍次官としては三国同盟に反対して、陸軍に憎まれる。
敵を知り、合理性を備えた面が描かれる。
連合艦隊司令長官になってからは、真珠湾・
ミッドウェーと息つくひまもない。
黒沢年男演ずる若い海軍士官の話もからめて話は展開する。
加山は艦攻隊長。田村亮は戦闘機乗りである。
ソロモン諸島を巡る攻防戦は、消耗戦の様相を呈する。
前線視察の一式陸攻二機。護衛の6機の戦闘機。
迎撃する双胴の悪魔
P-38。ジャングルに墜落する陸攻。
炎上し、黒煙の周囲を旋回する戦闘機。
印象的な場面で綴るよくできた映画だと思う。
三船の演技が好きだ。