本編より熱く烈しい高山版DESTINY最終巻。
シン・アスカは作中でヒーローになりそこねた青年だが
それでも彼は作品世界の中心であり、主人公の役割を全うしている。
高山版は「(主要)キャラの立て方」が上手い。
が、全部で4巻という制約の中
無用なイベントをガンガン端折らざるを得なかった為
シンの身近な面々を描く余裕すら無くなってしまったのは減点。
(そもそもアニメ本編に、アレだけの存在感希薄な脇役を
出す必要が有ったのかという疑問もあるが)
ガンダムの原作者・富野氏の描く主人公はほぼ全員がニュータイプであり、一連のガンダムシリーズはいってみればニュータイプのストーリーであった。この作品は、本家のニュータープストーリーから一線を画し、オールドタイプが主人公であるところに価値があると思う。もっとも、アンチ・ニュータイプ用の兵器・EXAMシステムがストーリーの核となっているのではあるが。
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