全米で上映禁止のバイオレンス・アクションなどと宣伝するので、まったく違う映画を想像してたじゃないか。配給会社の責任重大だ。
神の啓示でマフィアを殺すってことが、神が殺せって言ってる様で発禁なんだろうか。
内容はアクション・コメディって感じ? こりゃコメディでしょう。ちょっと洒落てるってだけでさ。お約束テンコモリなのも大笑いで許せたのだった。途中何の罪もない
猫が殺されるんだけど、特に激怒しなかった。お話全体が「ありえなーい!」って空気に包まれているので、
猫を殺してもファンタジー(笑)
しかしウィレム・デフォーが凄い。凄すぎる。『ストリート・オブ・ファイアー』で腹までゴム長の下水管工事服もどきで登場した時からそのミック・ジャガー系の顔立ちに釘付けだったのだが、それから数十年を経てついに代表作に出会ってしまった。
オペラ聞きながら推理する、ホモを罵倒するホモのFBI捜査官ポール・スメッカー、デフォー以外に誰ができる?!って役でした。どこまでもやるぜ俺は!度はケビン・ベーコンとタメを張る模様ですが、デフォーはただの変態ではない知性をアピールするのであった。
主役のマクナマス兄弟は、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を思い出させる。映画のトーン自体が似ていて俳優もひょっとして同じ人なのかと思っていたが、そうではないみたいだ。あれは
ドイツ映画だもんな。モデル系な俳優さんたちでした。ショーン・パトリック・フラナリー&ノーマン・リーダスっつーらしい。アメリカ人だからまた見る機会もあるかもしません。
2人揃ってバカっぷりも2倍なところがチャーミングでしたわ。