購入したままで使おうとすると、駒の位置が合っていなかったり、弦の質が悪かったりしてあまりいい音ではありません。付属の弓も、言ってしまえば弾きにくいですし、音も悪いです。
ただ、あれこれ弄ると化けます。とりあえず買った状態のまま、駒の位置の調整くらいはして3ヶ月ほど毎日弾いていましたが、先日弓と弦を変えてみました。
弓は、別段良いものではありません。Amazonで売っているKCのVB-45というものです。弦はトマスティック社のヴィジョンにしました。ナイロン弦です。
これだけで弾きやすさと音が格段に良くなりました(弓を変えただけでもかなり違いました)。もちろん、数十万円するようなヴァイオリンと比較してしまえば劣るのでしょうけど、それでも及第点だと私は思います(値段を抜きにしたとしても)。あとは奏者の技量に依存する部分が大きいのではないでしょうか?
あと概観や
仕上げですが、f字孔の内側の処理が甘かったり、内部にニスが垂れていたりしますが、概ね悪くないと思います。ニスが垂れているということは、スプレーによる塗装ではなく一応は手作業であるということですし。
パーフリングも、ただの線ではなくちゃんと埋め込んでありました。値段が値段なので最初は書いてあるのだと思っていたのですが、よく見ると木目が他と違っているので本物です。
まぁ、
仕上げは値段よりちょっと上くらいでしょうか。でもパーフリングも本物ですし、個人的には気に入っています。木目も割りときれいですよ。因みにテールピースや顎あてなど全部木製です。
ペグはちょっと固めで、弦を交換するついでにちょっと調整してやると具合がいいです。魂柱の位置は・・・とりあえず規定の位置には来ているので弄ってはいませんが、まあ問題はありません。駒高は調整の余地あり。
当然ですけど、本番で使うような楽器ではないのでしょう。壊れたりしても修理に出すような楽器でもないのかもしれません。ですけど、練習や趣味で弾く程度で、かつある程度自分で調整やメンテナンスが出来るのであれば、全くもって「
アリ」なヴァイオリンです。