3月に
パリへ行ったときにTVで偶然に聞いて、とても心地よいメロディが残っていたので、アーチスト名をメモしてずーっと探していました。先日、輸入盤のアルバムをやっと見つけて買いました。思っていたとおりの作品で、アルバムの中のすべての曲がすばらしいです。良い年齢を重ねた男性にしか表現できない包みこむようなやさしさと、ラテンの静かな情熱が感じられる歌声です。何となく心がササクレているときや、恋愛でちょっと落ち込んでいるとき、Henriの歌がピュアな心に戻してくれることでしょう。これから夏に向けて夕暮れに軽く飲みながらゆったりと聴くというのもいいですね。今いちばん気に入って毎日きいているアルバムです。
Sal Salvadorは、Frivolous Salでスムースでよくスイングするギターをたのしませてくれたが、これもたのしいアルバム。
タバコをやめるための音楽 で、なかにタバコのやめ方の小冊子がはいってるとかかれているのもばかばかしいが、
ジャッケトのうらがわには 夫の前での下着の脱ぐための音楽 の広告が
プリントされている。
内容はいたって普通。
80才を過ぎてから復活して
フランスで大ヒットをとばしたアンリ・サルヴァドールの若かりし日のヒットが聞きたいと思い、入手。休日にリラックスして聞くのに最適。甘くてのびやかな声です。小野リサさんとのコラボでも有名になりましたが、彼ののんびりしたもち味はやはり素晴らしい!
この映画はルイスブニュエルとサリバドール
ダリとが協力して製作した
シュールレ
アリスムをモチーフにした映画です。
この説明ではわかりにくいでしょう。まず映画には最初からストーリーは
存在しません。ちなみにブニュエル監督の映画は故意にストーリーやプロットを
破綻させた映画ばかり製作しました。前衛映画とはこのようなものだ
と解釈してください。
だから駱駝が現れるシーンがあるなどと書くしかありません。
短時間の映画です。
この短編映画のクライマックスは女性の眼球を剃刀によって潰すシーン
でしょう。これは
ダリの伝記を読むとまず豚の眼の周りを綺麗に毛を
剃ってその豚の眼球を剃刀によって潰すシーンを撮影してから新たに
女性の顔を撮影して二重撮影に仕立てたものだそうです。
ダリさんの話されるコトって、ハッタリ半分妄想半分で、どこまで信用していいのかわからない文章がいろいろとあるのですが、この本は、"こんなに理解できちゃっていいのかしら?"と心配になるほどの、とってもわかりやすい文章です
支持棒の使い方とか使っていい色悪い色、アトリエに入れていいもの悪いもの、食事のコトなど、やたらに話題が具体的で明晰で、いやそれこそほんとは
ダリ的偏執狂的世界と言えなくもないお話しが、あれよあれよと展開していきます
もちろん、暴走する所もあって、クモを採って来て糸を出させて...と、勢いでつい実践してしまいそうになるんですが、もしかすると本人ほんとうにやっていたのかなぁとも思ってしまいます
この本を読むと、何だかまるでいい人みたいです。後進の人たちのために、創作の秘密を惜しげもなく披露してくださるんだもん
ちょっと
ダリさんのイメージ変わっちゃいます
いや、それは二重映像のもう一つのビジョンで、2m離れて見ると実は凶暴なトラの顔なのかもしれませんが
この本の楽しい読み方の一つは、絶対に、50項目のそれぞれに、これはやりたい/やりたくないと○/×をつけて、
ダリ度を調べてみるコトですね