数多くある移住をテーマにした本の中でも、かなり上位に位置している本だと思います。
著者が女性ならではの社交性でもって、島の人達の輪に入り、島の風習や生活に溶け込もうと努力した成果と経緯がこの本には詰まっています。
この本には、
西表島のあらゆる情報が網羅されており、これほどしっかりした内容で有益な情報が多い移住本は、なかなか見つからないでしょう(ただし、2006年当時のデータです)
ほとんどの移住者が理想と現実のギャップから、1年ももたずに都会に帰ってしまう人も珍しくない中、約3年間も
西表島で生活した著者の経験談は、読む人に色々な思いを抱かせると思います。
特に移住を念頭に入れながら読む人にとっては、この本を読んでさらに移住したくなった人もいれば、あくまでも理想と割り切り、そっと移住を取りやめる人もいるかもしれません。
著者によっては、深い洞察力で持って移住先の人達の心情をやたら深堀しようとする、それがさも作家の義務感といった物を感じさせる本があります。
それはそれで面白い本もあります。しかし、移住生活を通じて日本社会を振り返るようになると、本全体の雰囲気が重くなり、読後感があまり良くありません。また、単なる著者の自己満足で終わる本も少なくありません。
この本からは、移住生活の負の面よりも楽しさが本全体から伝わって来るので、移住云々とかを考えてない人でも、気軽に読める良い本です。決して重たくありません。
この本を読んで
西表島に移住した気になるだけでも楽しいですね。
ところでこの本を書いた著者は今どこに住んでいるのでしょうか?著者の作品はこの本だけしかないのでしょうか。ぜひとも、私は著者の他の本も読みたいです。
西表島フィールド図鑑と内容はほぼ一緒、
写真の差し替えもなし、
何が違うかというと、表紙と一部変更のあった学名だけ…
表紙をガラリと変えて [改訂新版] と銘を打って、
変更されたのは学名記載なんてちょっと汚い商売と感じてしまいました。
掲載種は見やすい種と代表的な種に絞っていますので、
本書の実用性は高く、充実した一冊というのは認めます、
しかしながらこの売り方には掴んでしまった側としてはさすがに嫌悪感が生じます。
西表島フィールド図鑑を持っている人には不要です、
まだ持っていない人なら買うべきとは思います。
内容は星5ですが、売り方が汚いので星ゼロ、
平均して星3にしました。
この本、八重山列島に何十回と行っている方のブログで、一つ古い版が絶賛されていたので購入しました。
さすがに超ヘヴィ・リピーターの推薦だけあって良かった。
石垣、竹富、
西表島の3島しか表題には書かれていませんが、八重山列島の他の島のことも結構色々載っています。
地図も豊富な上に、カラーで見易く
コンパクトで軽い。旅のお伴に丁度良かったです。
八重山列島は船の移動がメインなのですが、その時刻表や経路も丁寧に書かれています。
これで1000円程度なのは安い。
今はスマホさえあれば何でも分かりますが、やはり一冊は本がないとサッと読みたいときに困りますからね。
「書いてあることと全然違う!」など、旅先で困ったこともありませんでした。
お店もたくさん載っていて的外れもなかったし、良い一冊です。
こういうガイドブックが一冊あれば、後はネットで最新の情報を補完したり、自身に必要なスポット的な情報を
付け加えるだけで良いので助かりますね。