内容もしっかりしていて気に入りました。ショップを選んで買えば問題なさそうです。

　「紙芝居ゲー」「クリックゲー（左クリックで読み進めるだけだから）」とも揶揄されるノベルADVがエロゲの絶対的な主流となり、ゲームならではの楽しみ方ができた恋愛シミュレーション系のエロゲがほぼ絶滅してから１０年は経つと思いますが、そんな今でもQ&Aサイトなどでは「ときメモのような恋愛シミュレーションのエロゲはないか」という質問を結構見かけます。エロゲ暦が長ければ、そんなものはもうないことくらい分かるはずなので、エロゲ始めたばかりの１８歳〜２０台前半くらいの方だと思いますが、そんな世代にもそういう人がちゃんといるってのは個人的に嬉しい限りです。

　そこでそんな方にオススメなのがこの作品。「学力」「運動」「芸術」のパラメータ上げや体調の回復など「ときメモ」的な要素はあります。それぞれのヒロインに対応するパラメータを上げてイベントが発生し、選択肢で好感度を上げ、電話番号を交換し、デートにも誘い、特定の場所でデートすると専用イベントが発生する・・・そうやって攻略していきます。もちろん攻略はノベルADVより格段に難解ですが、その分徐々に仲良くなっていってエッチに持っていけたときの幸福感は格別なものがあります（攻略本や攻略サイトに頼ったとしても）。

　特筆すべきは声優さん。パッケージのイメージを掲載しときましたが、イラストの２人は「サクラ大戦２」織姫役の岡本麻耶さんと、「サクラ大戦３」のシー役のかないみかさんが、別名義も使わずに出演しています。当時はエロゲに声があること自体珍しかったはずだし、多数の別名義を使うこともなかったんでしょうね。他に「下級生」持田真歩子役の内川藍維さんが出演してるのも嬉しかったです。
　しかもエッチシーンでは、それなりにボイスが多いです。０２年くらいのノベルＡＤＶでも、１ページ当たり１〜２秒のエロボイスを５ページくらいでもう射精とかも珍しくなかったんですが、１ページあたりの量もページ数も、９８年作品としては最高峰のエッチシーンボイスの多さだと思います。フェラがキャラによってないのがマイナス点。
　今は人気声優さんでも別名義でエロゲ出演は珍しくないですが、当時の有名声優さんのセクシーボイスを聴けるだけで価値あると思います。

　主人公が「〜だったジャン。」とか語尾をカタカナにするなど、８０年代バブル期の匂いがプンプンしますが、XPでも起動できるエッチシーン音声のある「恋愛シミュレーション」というと本当に限られてきて、この作品もその中の一つです。このレビュー投稿時点で駿河屋で５０００円で在庫１ですので、気になった方は買ってみてください。
　ただし、インストールの際フロッピーディスクドライブが必要です。USB外付けのドライブは２０００円くらいで売ってますので、それも買っておいてください。９８年当時の作品としては「1024×768」の解像度にまで対応してるのは驚きです。まさにプレミアムな作品だったんでしょうね。

某ショッピングサイトだと1万以上していたのですが、お手頃？価格で販売されていたので直ぐに注文。1着だけにも関わらず丁寧に梱包されており商品も写真通りでした。ただ…大きいサイズしかなかったので「小さいサイズもあれば良かったな。」と思いますが、商品自体は良いです。