ゴビ砂漠のど真ん中に不時着した双発輸送機。機長を始め、あまり友好的でない生存者。限られた水で絶望的な救難を待つか、数百Kmの彼方に歩き出すか…一人の青年が、第3の突飛なアイディアを出す。「残骸を使って新しい飛行機を創ろう」
ロバート・アルドリッチ監督の60年代の名作(原題が同名)の、ほぼ忠実なリメイクです。アイディア一本勝負のストーリーから名作を紡ぎ出した前作のファンとして、正直期待しないで観ましたが、まずまずの作品に仕上がっていると思います。
原作が極限状態の心理描写に重きを置いているのに対し、ロックミュージックに乗った脳天気なアクション作に傾いていて、賛否両論でしょう。しかし本来退屈な密室劇を2つの方法で料理しているのを楽しむのも、映画の醍醐味だと思いました。
砂漠上空のC-119の飛行シーン、墜落のCGもいい感じです。
それにしても、『ライト
スタッフ』のデニス・クエイドがこんなオッサンに…。ジェームズ・スチュアートにはかないませんが、なかなか渋い男になりました。ミランダ・オットーは、好きだけどこの作品には余計。
確か最初に観たのは小学生の頃,NHKのテレビ放映だったと思います。
絶望的な状況下で人(複数)はどう決断できるか?という永遠のテーマを見事にエンターテインメントとした傑作です。
今回,押井守氏のインタビュー記事で,監督が
ハリウッドの過酷なマッカーシズムの体験者であったことを知りました。
「政治」を志す若い人に,是非一度視聴をお勧めします。(「坂の上の雲」なんかより百万倍有益だと思います。)