静と動、出る所と引く所が綿密に練られていて
聴けば聴くほどその猛烈な格好良さに気付かされます。
展開が目まぐるしく変わる曲もありますが(cf:10曲目)
こういうのを「音の整理」というんでしょうか、
聴いていて全然疲れません。
さらに、これは全曲に言えることですが
ベースラインの美しさは奇跡としか言いようがありません。
もう何度も聴きましたが、今も尚、聴く度に
「ああ、此処が凄いな」って思わせるFUGAZI/ARGUMENTは
RADIOHEADや、BLOODTHIRSTYBUCHERSを好む方等々、
幅広くお薦め出来ると思います。

バンドの噴出する圧倒的なエネルギーに絶句です。
内容は最高なんですが、曲の合間にインタビューを挟むので英語力の無い自分が悲しい。
真冬の公園のライブが特によかったな〜。
本作を気に入った人は同JEM COHEN監督の「BUILDING A BROKEN MOUSETRAP」を要チェック。こちらはノンストップで激烈ライブを堪能できます。

最強のロックバンド、フガジのツアー風景・スタジオ風景・オーディエンスを、寒々しい色彩で撮影した。バンドはライブハウスだけでなく、公園、体育館、どこででも演奏する。アラスカにも行く。練りに練られたリズムの上で2本のギター絡み合い、沈黙が訪れ、突如として爆発する。血が出そうなほどに張り詰めたライブの緊迫感はあまりにも凄まじい。ギィ・ピチョットは妖しく踊り、イアン・マッケイは痛みに耐える鬼のような形相で絶叫する。他の客に暴力をふるう馬鹿者を引きずり上げ、説教する。ロードムービーのように淡々と流れていく都市の風景。無声映画のように時折挿入される、哲学的な歌詞の断片。壮絶な映像作品。

このアルバムを聴くと安心する。
イアンの深い優しさと、
ギーのノコギリみたいな騒音と、
ジョーの芯だけの低音と、
ブレンダンの押し引きが。
楽器で会話しているのが聞こえます。
きっとイアンは★５つをつけないで欲しいと感じました。
アンダーグラウンドと言われる世界での不動のスタンダードアイテムだと思います。
硬質
緊張感
無駄な物を一切省いた、ハードコアとはこういうものじゃないでしょうか？
リスナーじゃなくてバンド自信の戦いのドキュメント。

個人的にFugaziのアルバムで一番好きなのを挙げたら次作の「Argument」なのですが、やっぱりこの「End Hits」かな…と正直迷ってしまいます
本作はFugazi史上最も実験的な側面の強いアルバムだと思います
そしてこの作品こそ彼らの本質がこれでもかとばかりに詰まっているアルバムだと思います
激しい曲も一見穏やかそうな曲も、どこかこれまでにない緊張感に満ち溢れ、凄まじいハイテンションと熱を帯びています
全ての曲においてどこか攻撃的で破壊力のある何かが隠されているように感じます
なんというかもう炸裂してます、きょくの表質に現れてないとしても
最初の曲、Breakを聴いただけでもビリビリ感じます、そんなもの凄いアルバムです