子供にも見せられる、BL好き向け変身ヒーローアニメ。の完結編です。 アイドルなのに変身の度に服を失っていた主人公達、露出狂スキャンダルのリスクともこれでオサラバ…、でもなさそう。 20世紀作品、しかもビデオテープ、でも良作です。
とりあえず、「超電磁大戦 ビクトリーファイブ」を先に読みましょう。
本作は完全にあちらの続編です。
実のところ導入編としては、むしろ本作の方が優れています。
「
勇者ライディーン」の未来の話ではありますが、これについては知識がなくとも、独立した作品として楽しめるはず。
その上で「ライディーン」のファンをにやりとさせたり、未見の読者にどんな作品だったか興味を持たせる仕掛けも盛り込まれた、理想的なスピンオフ作品と言っていいでしょう。
そしてもちろん新たなお話としてスタートするため、「超電磁大戦」の知識も不要で入り込める……筈だったのですが。前半だけなら。
しかし1巻の後半になって、いきなり「ビクトリーファイブ」が割り込んでくるのはやや残念。
「ゴッドバード」の物語が温まりきらないうちから、急にVチームへドラマの主導権が移動してしまいます。
あちらはお話がかなり進展していて、独自の人間関係や追加の設定、新メカニックまで登場済み。
そのため先に本作へ触れた場合、後半に入っての急展開には混乱すること必至でしょう。
少なくとも「ビクトリーファイブ」のファンにはお勧め。
そうでなくとも楽しめるとは思われますが、できればあちらから先に読んでおくことをお勧めします。