とても懐かしい。
かつて、「ぼくらマガジン」誌上で本作を読んだ。
もちろん、テレビアニメ版もリアルタイムで観ていた。
ちょうど水木「
悪魔くん」や「河童の三平」などの
妖怪ものがはやった頃だったと思う。
昭和40年代初めの頃、私は小学生だった。
本作の著者、田中憲氏の作品は、少年マガジン誌上で最初に見た。
その白土三平ばりの
タッチに魅了されたが、その著者がベムをマンガ化したのは、まさに適役だった。
その独特の
タッチ、アニメ版と似てるが微妙に異なるキャラ。
そして何より、本作はオリジナル・ストーリーなのである。
タイトルはベムだが、最も活躍するのは子供のベロである。
ベムは親父の名前だ。
アニメのあのセリフ、「早く人間になりたい」という哀しい叫びが、今にも聞こえて来そうな作品である。
欧米在住のため、簡単に入手できる
イタリア版(安価でもあり)を購入。子供の頃にテレビでみてみましたが、今回、
イタリア版でも同様に楽しめました。昔見ていたため、細かいところは覚えていないのかもしれませんが、そんなにオリジナルと異なるという印象はありません。今、見ても怖いし、音楽も素敵であり、ストーリもよくできています。お勧めです。
TVシリーズ以上に迫力があり、内容も感動的でした。何回見ても、新しい発見があって惹き付けられます。3人の間や呼吸がピッタリあって、本当に家族のようですね。今回加わったキャストの方々も素晴らしかった。流石です。
特典では、CG の何もない所でのアクション演技。凄いです。舞台挨拶中に涙する亀梨君に、ウルウルしてしまいました。
また特番でドラマやって欲しいなぁ。
日本のアニメを創世記から見ている世代である。その中でも「奇跡の傑作」だと思っていたのがこの作品。最近、ドラマの宣伝のために再放送されたオリジナルを観ても、その評価は変わらなかった。不変的なものは描いているこうした作品のことを「古典」という。
第6回まで放送されたドラマを見て、原作の最も大切な部分を、さらに大切に生かしているプロデューサの志の高さを感じる。脚本も俳優陣の演技も文句ないが、特筆すべきは音楽。「のこぎり音楽」があることは知っていたが、これほど細やかな感情を表現できるとは。それ以外の音楽も。唯一の欠点は、主役3人の歌う主題歌が入っていないことだが、それでも減点することはできない。それだけ素晴らしい出来栄えである。
ドラマも新たな展開に入ってきた。今からでも遅くない。ドラマと共に楽しまれたし!ちなみに、小生が発売前のCDを予約して買ったのは、生まれて初めてのことであり、その決断が間違っていなかったと思っていることを付記しておく。
1969年生まれの私にとって、「
妖怪人間ベム」は再放送でみた作品。
私の地元・北海道では、一時期、その再放送の仕方が半端ではなかった。
夏休みの午前中に放送される「夏休みこども劇場」の定番だったし、
遊んで帰って夕飯までに見るテレビ枠でも「トムとジェリー」や「
巨人の星」
と並んでヘビーローテーションの作品だった。
その空気を経験した世代なら、
「
妖怪人間ベム」については説明不要な作品だろうが、
あきらかに異端で、同時期の日本のアニメーションの
タッチからいささかバタ臭い絵柄、
暗い色彩設定、異形のヒーロー像、そして大人たちの異形への偏見・差別。
そんな飛びぬけた異色作を支えたのが、Jazzyな本作のBGMである、
といっても過言ではない。
高島政伸がテレビで折に触れ言っていた「ベムのBGMは本格Jazzだった」
という認識は、私の中にもある。
さて、そのBGMを収録した本CDであるが、
残念なことにBGMのマスターは失われており、
効果音の入ったMEテープからの作成となっている。
しかし「CDで聴ける」というだけでも素晴らしいわけである。
その点を評価。
また、オクラ入りとなった80年代製作版の主題歌、副主題歌、ナレーションも収録。
joysound版カラオケも楽しい。