4曲目は見落としがちですが、スキャットものとしては最高の曲ですよ。この一曲だけでも買い!!!そうでなくても名盤。スタンダード。ぱっぱらっぱらぱらぱーららららららっらららーらーらーらっららららっららららら・・・・・・・・・・・・・・・
69年公開の映画の
バカラック最高傑作と個人的には思うサントラ。
これが映画のサントラかというくらいハイレベルの一枚である。B.J.トーマスの「雨にぬれても」は、エバーグリーンな大ヒット曲であることはもちろんのこと、M4の「自由への道」は、その後英国のレーベルelの象徴ともいえるマーデン・ヒルのルーツと言える楽曲。これはその後、フリッパーズ・ギターが「カメラトーク」でやった「クールなスパイでぶっとばせ」の元ネタでもある。そんなものすごい影響をこのサントラは、その後の音楽シーンに与えた。わずか27分のサントラだが、これほど偉大なサントラアルバムは、なかなかないだろう。なお映画のほうも、実にワイルドでセンチメンタルな素晴らしい作品であった。
著者は1966年に20世紀フォックス映画社の日本支社に入社し、40年以上をアメリカ映画の宣伝・配給に携わった人物。
宣伝マンとして鳴らした著者ですから、それぞれの映画の宣伝戦略について綴っているのかと思いきや、さにあらずです。確かにPRに関する挿話もわずかに記されていますが、さほど目をひきません。洋画宣伝マンの戦略や戦術にサラリーマン生活のヒントになる何かを探ろうと思って手にすると、肩透かしを食らうことになるでしょう。むしろ宣伝マンとして数多くの
ハリウッドスターやスタジオの大物プロデューサーたちと付き合っていく中で知り得た数多くの映画業界裏話を600ページ近い紙数にまとめた文庫本です。
大部の著作とはいえ、やはり映画好きにはたまらない内容が満載で、一気呵成に読み終えました。
『スター・ウォーズ ジェダイの帰還』の監督がイギリス人のリチャード・マーカントになったのは、第2作『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』の監督クレジットについて監督協会から横やりが入って、
ジョージ・ルーカスが監督協会を脱退。そのためにアメリカ人監督を起用することが出来なくなったから。
『タイタニック』の巨額の製作費を賄うためにフォックスはパラマウントに共同出資を持ちかけるが、製作費はその後も日々膨れ上がる一方でありながら、パラマウントは当初契約した金額以上は決して支払おうとはしなかった。
ハリウッドのトップクラスは週末にシナリオを読む。だから良いシナリオは週明けには売れてしまう。
自作の宣伝のために来日したスターたちをカラオケにつれて行ったりした楽しいエピソード。
どれもがシネフィルの心をくすぐる話に満ちています。
この本の若干読みづらいところをひとつ挙げるとするなら、著者が映画に関する様々な事柄を整理することなくとにかくどんどんぶち込んでいる点でしょう。各章、おおよそ一つの映画をとりあげて解説しているのですが、出演者たちのギャラの変遷だの、いついつの映画雑誌では人気度ランキングの第何位だっただの、撮影監督のフィルモグラフィーだの、果ては編集担当者のことこまかな履歴だの、そこまで触れなくともよいのではないかというほどの圧倒的な情報を、読む者の眼前にこれでもかとばかりに思い切り披露してみせるのです。正直、そうしたデータの洪水は読み飛ばしました。