幼少期に「プロA」の時計台落下シーンを観て感動して以来、ずっとジャッキー映画を観続けており、DVD、Blu-rayもほとんど持っている生粋のジャッキーファンです。
今作の「ライジングドラゴン」ですが、正直ジャッキーファンというひいき目で観ても面白くもなく、つまらなくもなくといったところでしょうか・・・
なんというか今回のジャッキーはとにかく存在感が薄く他の共演者と同化してしまっています。
アジアの鷹というキャラ設定もあってないようなもので、「サンダーアーム」や「プロジェクトイーグル」とはもはや別キャラ。
本来、ジャッキー映画の最大の魅力、見所はスタントマンを極力使わないアクションシークエンスなのですが、「ミラクル」,「ツインドラゴン」辺りでピークを迎えそれ以降は下降線の一途を辿っていたので今さら御高齢のジャッキーに本気アクションを期待はしていませんでしたが・・・
ですが、何よりも本作はジャッキーの表情にとにかく覇気がなく、スター特有のオーラが感じられなかった。それが一番寂しく悲しい気持ちにさせられた。
これまではどんな駄作になろうともジャッキーが出ているだけで観れたものですが、残念ながら本作でのジャッキーには人を惹き付ける魅力を失ってしまっているように感じられました。
ハリウッド俳優で言えばシュアルツェネッガー、スタローン、
ブルース・ウィリス、等にも同じような思いを感じます。
還暦間近の年齢でも新作を撮ってくれるのは嬉しい限りなのですが、アクション大作引退宣言も納得出来ます。近年の作品ではワイヤーを使おうがCGを使おうがよくここまで頑張ってくれましたよ。充分すぎるくらいです。
近年では「
新宿インシデント」や「ベストキッド」等の演技重視の映画での好演ぶりも光っていたので、これからは演技派路線で映画を作り続けてほしい。
本当は☆2〜3ですが、ジャッキーファンということで☆4つにします。