1998年、Nuno Bettencourt (MOURNING WIDOWS名義)のアルバムです。
このアルバムから、MOURNING WIDOWSというバンド名義になります。(実質ソロだと思いますが。。。)
(「
スキゾフォニック」(1997)→このアルバム→「
ファーニッシュド・ソウルズ・フォー・レント」(2000)の順です)
MOURNING WIDOWSのメンバーは、
Nuno Bettencourt (G, Vo, EXTREME), Donovan Bettencourt (B, Nunoの甥), Billy Vegas (Dr) です。
前作「Schizophonic」では、歌メロ重視・内省的な印象のアルバムで、ギターも幾分控えめでしたが、
この「Mourning Widows」では、「ギター弾きまくり!!!」、曲も「かなりRock!!!」してます。
tr. 1「All Automatic」での、ギターソロは、Nunoのベストソロの1つでは?
tr. 2「Paint the Town Red」での、リフは、切れ味抜群!
欲しいところに、欲しい音(トーン)が切れ込む様は、居合いかのような爽快感があります。
tr. 3以降も、ズンズン!Nunoのギターが響いています。
リードプレイ・リズムプレイ共に、充実しています。
曲は、カレッジ・チャート受けしそうな90's Rockをベースに、
Nuno独特の「メロディー・コード感・グルーヴをテンコ盛り」にした感じです。。
(グランジ寄りとも言われますが、「Nuno色・テンコ盛り」なので、私は気になりません・笑)
「Nuno Bettencourtファン・必携!」の、「Nuno ギター・炸裂!!!」なアルバムです。
また、「ギター・ファン」「EXTREMEファン」にも、オススメ!
もちろん、「Nunoに興味を持った人(特にギター)」にも、断然オススメします。
(Nunoのふところは、音楽的にもギター的にも深いのです!)
tr. 1「All Automatic」のGソロは、1分半くらいありますよ〜♪ (ついつい、よだれが。。。笑)
(参考)
日本盤は、
ボーナストラック「Sex in a Jar」「And the Winner is ... (Demo)」の2曲収録。
普通にヌーノ聞いてみたい人は買ってみてもいいんでは?といったかんじですが、ALL AUTOMATICなどの別アレンジは原曲のがいいなあと思ったりもします。でも本当に最近ヌーノを知って初めて聞くって人は違和感無く聴けると思います。エクストリーム時代から好きだという人は
新曲のON AND ONなんかをを聴くと?ヌーノ?という感じはしてしまうかもしれませんね。でもヌーノがかっこいいからいいとも思います。
ヌーノはエクストリームを去った理由については多くを語らなかったと、何かで読んだことがある。このアルバムを聴くと、きっとカート・コバーンが生前「大嫌いなバンド」としてエクストリームの名前を挙げていたことと関係があるのでは?と思いたくなる。それほど、美しくて激しい曲が溢れている。ギターがどんどんラフになっているところも、個人的にはすごく好きだ。「スター気取りでバカみたいだ」と夭逝した天才に言われ、同じく天才アーティストであるヌーノは、とても悲しかったんじゃないかな。もちろん憶測だけれど。
その後ヴォーカルのゲイリーさんは、やはりカートが嫌いなバンドに挙げていたヴァン・ヘイレンに加入した。僕はエクストリームよりそれ以降のヌーノが好きだ。