昨年、i-modeの技術を使って同様のネット接続サービスをAT&Tの携帯子会社のAT&T Wirelessが始めるというニュース記事を読んだとき私はAT&T Wirelessにこの本に描かれているようなドラマがあったことを全く知らなかった。
田舎の小さなケーブルテレビ事業者であったクレイグ・マッコーが、免許事業である携
帯電話事業のライセンスを身の丈に余るような規模のLBOで次々に買い漁り、遂には米国最大の携
帯電話事業者になり、あげくAT&Tに売り抜けるまでが克明に描かれている。ベンチャーの雄として名を馳せ、最近やむなくNTTからの出資を受け入れたIIJの話と似ていなくもない。(鈴木さんの方が志があったようには思うが)
今の米国の携
帯電話事業フィーバーから見ていると、当時大手が携
帯電話をニッチ産業と見ており大きな投資をしなかったというのは俄かには信じがたいが、大きな後ろ盾のない若年経営者が大きな何十億ドルという借金をして資金を集め、??イセンスを買い集めていく様はスケールが大きい。
量が多い割には、主題となっているマッコーの人物に迫る記述が貧弱であるという点で、今ひとつであるが、今や巨大産業となった携
帯電話産業において過去にどんなストーリーがあったのか興味のある人にはオススメできる。
「コアーズ」と表記してるが「コーズ」と向こうでは発音してる。「コーズ」だろ。ファースト・アルバムのジャケでは垢抜けない暗い顔したアイルランド娘たちも今やモデルさんを凌ぐ美人でU2より私は好きだな。最初レディング・フェスのビデオをみてまず美人ドラマーに驚いた。女性ドラマーは体力的に少ない。スザンヌ・ベガの初期のバンドは女性ドラマー。あんまりうまくなく首になった。アビリル・ラビーンも叩くがこれは可愛い。「コーズ」はアイルランド音楽に忠実で
バイオリンを弾く。このお姉さまも美人。兄貴がいる。余計とはいわない。澄んだボーカル、ハーモニーを聞くと荒みきった心が洗われるようだ。私のご贔屓はドラムのキャロライン。なんかちょっとエッチぽいから。ごめんね。まあ全員カソリックだろうね。
1曲めの「ONLY WHEN I SLEEP」から意識を持っていかれました。イントロからメロメロの泣き、
バイオリンのソロで酩酊、エンディングのスクリームで昇天。コアーズの4人とサポートギター、サポートベース(通常の編制)の他に10人くらいのオーケストラというかストリングス隊がいて随所で盛り上げてくれます。「FORGIVEN NOT FORGATTEN」のアイリッシュらしい暗さがメロディの素晴らしさを増長させています。ジミ・ヘンドリクスのカヴァー「LITTLE WING」はコアーズの曲になっていると言ってもいいほどのハマリ具合です。ゲストギタリストのソロも素晴らしい! スタジオ盤とは明らかにアプローチの仕方が違い、別世界を構築しています。