アメリカ史を勉強していた私は、まんまと前作の虜となり、
インディ=ジョーンズに続くトレジャーハンティング映画が遂に現れたと興奮したものです。
ナショナルトレジャーの魅力は、
史実を上手に使った絶妙な「マジ?さ」であったと思うのですが、
今回は、取っ掛かりには
リンカーン暗殺というインパクトのあるものの、
謎解きのネタ自体に1作目の独立宣言書や手紙の
暗号ほどの身近さがなく、
「どこまでがマジなのか・・」感は薄れてしまっているように思います。
とはいっても、大統領が受け継ぐ秘密の本には大興奮ですし、
身近さや「マジ?さ」は人それぞれなんだろうという結論に至ります。
私がこの映画にどうしても星5つをつけたくないのには別に理由があります。
それは、キャラクターがネタに振り回されてる、という点です。
謎解きで生じる大統領の部屋に侵入する必要性、そのために、
ヒロインであるアビゲイルは他の男といい仲に、という酷い女にされてしまいました。
大統領の部屋に入るもっともらしいプロセスが別にあれば、
主人公とすれ違っているという設定の中でも、彼女の真っ直ぐな美しさを守れたのに・・・
アビゲイルは脚本家に汚されたな、と。
私的には、そこに目をつぶりさえすれば、娯楽映画としての価値はあったと思いますし、
3作目もやっていいんじゃない?というスタンスでいます。
(最後の大統領とのP47についての会話から、
次はFountain of Youth・若さの泉かな、なんて勝手に想像しています)
買えとは言いませんが、
見てみる価値は十分あると思います。
子供と「本当かなあ」なんてワクワクして見るのもいいと思いますよ。