「ささらさや」の姉妹編だとは知っていましたが、こちらが先に手に入ったので読んでしまいました。 しかし、特に「ささらさや」を知らなくても十分楽しめます。 現に面白く読めました。 主人公の携帯に届いた謎のメールや、階段に現れた不思議な少女など、推理要素は登場しますが、推理小説というわけではありません。 親の夜逃げで高校進学をあきらめ、遠い親戚の家に預けられた少女の心が、少しずつ成長していく過程が深く描かれています。 また、彼女を預かった老婆の想いから、同じ町の幼稚園児の気持ちまで、見事に描写されています。 読み終わって、すっきり爽快! というわけにはいきませんでしたが、主人公の照代を包み込む暖かな空気が感じられて、読後感のいい作品でした。 特に、老婆やその友人たちを見て不快感や屈辱や嫉妬などが、別の彼らの一面を知って溶けていく様は、こちらも泣けてくるほどのものがありました。
あたしもドラマの原作とゆう事で読みました。
「ささらさや」の続編にあたるこの作品。
ドラマは「てるてるあした」+「ささらさや」なので、ドラマとはちょっと違った感じもよかったです。(ドラマと2度楽しめたって思いました)
主人公の人生が悪い方に転がっても、めげずに頑張る所とか、すごく読んでいて励みになるし、性格が素直じゃないところも、可愛いなって思え、読んでいて本当に楽しかったです。
読書あんまり好きじゃないけどー…って方でも、字もそんなに細かくないし読みやすいのでは?
中学生くらいから大人まで楽しめると思います。
以前から購入を検討していたのですが、文庫が出るまで待とうとしていて二日前にようやく購入しました。
親の夜逃げのために一人で今まで聞いたこともなかった「佐々良」という田舎町にやってきた主人公の照代。初めの彼女は本当にひねくれていて、わがままなどしようもありませんでした。しかし、久代さんやさやさんや佐々良の町に住む周りの人たちに接していくうちに少しずつですが人間的に成長していきます。
読後はどこか穏やかというか心が浄化される感じがしました。個人的には照代の元に時々届く差出人不明のメールが凄く印象的でした。文自体は非常に簡素なものなのですがどこか心にしみてきます。 「てるてるあした きょうはないても あしたはわらう」
わずか22文字ですが何か深さを感じます。さすがですね。
加納さんの作品はこの「てるてるあした」とその姉妹作「ささらさや」しかまだ読んだことがないのですが、すっかり加納さんの文章に魅力されました。今度は少し古い作品ですが「いちばん初めにあった海」を読んでみようと思います。 ちなみにこの二作をアレンジしたドラマ『てるてるあした』も素晴らしかったです。
補足:別に本作「てるてるあした」だけでもすばらしい作品だとは思いますが、より作品を味わうためには「ささらさや」を先に読むことをお勧めします。
桜の隠す分かれ道あたりから、僕は平川地一丁目さんを応援しております。今回も素晴らしい曲ですね。レビュアーとして、ちょっと分析を…。
1)運命の向こう、歌詞/曲ともに素晴らしい。「人はなぜ悲しい人見て 少しだけ安心する なぜ?」ー今の十代でこういう感受性をもっているのは純真で奇麗な心を持っているからでしょう。
2)悪魔の片想い、こういう詩を書くのはお兄さんの龍之介さんでしょうね。’80年代の沢田研二さんのストリッパーのようなオフ・ビートのロカビリーで爽やかなロックです。
3)花紀行、言わずと知れた荒井由実さんの名曲ですね。これがまた渋い。自分のものにしてますね。彼らは本当にフォークを聴いているなあ、と感心します。
最後に、直次郎さん、声が良くなりましたね。落ち着いて来たかな。さ行とざ行の発音をちょっと工夫するともっと良くなると思いました。でも上手い!
黒川さんの喜怒哀楽にあふれた様々な表情を見ることができました。
黒川さんのファンの方は購入しても損することはないと思います。
テーマ曲も良かったですね。 テーマ曲を歌うグループがドラマに出演したりもしたんですよ。そのさいに黒川さんがテーマ曲を歌うシーンがあったのですが、これがとても可愛くて、今でも印象に残っています。
|