潔癖過ぎたがゆえに汚職デカまみれの組織から追放され、八百長ファイトもうまくこなせず
ロシアンマフィアに大損させた挙句妻を殺され、ほんの少し誰かと仲良くなればその相手が殺される、という孤独な人生に嫌気がさしたジェイソンステイサム演じる元刑事のルーク。
と、幼い時から天才的数学の才能に恵まれ、一度見たものを写真のように頭に記憶する事が出来る能力ゆえにチャイナマフィアに目をつけられ
ニューヨークへ連れ去られ一人の友達も居ない少女、が運命的な出会いをするところから一気に物語は動き始めます。
チャイナマフィア、
ロシアンマフィア、デカマフィア、に一人で立ち向かうジェイソンステイサム、という毎度の構図ですが、独特なのは天才少女を絡めた事。
冷静に言ってしまえば、漏れたら一大事の数字を1人の少女に託すなんてアホな事するわけないんですが、そこは目をつぶるしか楽しむ術はありません。
少女のくだり以外にも、ちょっとお粗末なストーリー上の違和感は多々あります。
『必然性』がない暴力をするくせに、製作者の都合で急にゆるゆるな判断を下す事が多く調子が狂います。
そしてもう一つの問題点は肝心の中国人の女の子。
応援したくならない不細工さと演技のヘタクソさで、なんでこの子をキャストしたのかとても不思議。
この役が男の子だったらもうちょっと楽しめたかもしれません。
アクションはキレキレ、ジェイソンステイサム以外の動きも早業で良かったです。
素手のアクションだとアイディアに溢れた動きを見せてくれるのですが、ガンアクションだと通り一遍なものになるのが残念。
ケビンスペイシーはB級犯罪映画を製作する事にご執心のようですが、本作はその中でもかなりの力作。
面白いです。