たとえば馬の目の前にニンジンをぶら下げると馬は大好物を目の前に興奮して、全速力で疾走する。それを誠実に表したのが今作品。
えー今どきヤキニク〜?大したことないじゃーん。ステーキや寿司のほうが豪華だよね〜。
などという人もいるかもしれませんが、ヤキニクってかなり豪華だぞ?
そりゃ毎日毎日ヤキニクばっかだったらありがたみもへちまもないけれど、
野原家のようなごく一般家庭が食するには財布との繊密な駆け引きが要求されるかなりハイクラスな食事です。
かくいう私も半年に一回するかしないかペースで家族と食しています(リアルに)
考えてみて下さい。朝も昼も飲まず食わずに全速力で走り回って、不快なことがすべて綺麗さっぱり片付いた夜遅くに待ちに待った大好物を食べる。
この美味さは多分、松茸や寿司なんかの比ではないと思います。きっと涙が出ます。生きていることに、食事をすることに心から素晴らしいと感動するでしょう。
オーバーかもしれませんが私自身似たようなことを何度も経験しているので、ラストは食後だというのにお腹が減りました(笑)
監督はかったるいやることを終えてから好きなことをやる行動はこの上なく美味で快感であるということを私たちに伝えたかったとしか思えない!
・・・まあ伝えることがある場合であったらの話で、実際はギャグ満載のいつものクレしんです。
ただ、何故
タイトルがヤキニク云々?とかではなく、目標が何であれ何かに向かって全速前進するというその過程は大事なんじゃないでしょうか?
お勧めは坂道自転車のシーン。鳥のような感覚は結構すっきりします。
同シリーズ「アッパレ戦国」「オトナ帝国」で少し疲れたらこれでリフレッシュも
アリです。
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元祖というべき第一作のPC版『戦極姫』、そして内容をボリュームアップしてコンシューマ化されたPS2・PSP用の『戦極姫』、プラットフォームをPCへと戻してPS2・PSPそれぞれの特殊シナリオを含んで発売された『戦極姫2』……唯一、X-box360版『戦極姫2』だけはプレイしていませんが、数々の歴史を順当に追ってきた者としてレビューさせていただきます。
まず見所としてあげたいのが、
1、チュートリアルの追加。
これは兼ねてから要望もあがっていた待望ともいうべき機能でしょう。
戦極姫シリーズは『キャラゲーだけどシミュレーションも楽しめる』のではなく、『シミュレーションゲームでキャラクターも楽しめる』という内容です。
あくまで比重的には8:2くらいの割合です。
したがってシミュレーションパートが楽しめないとちっとも面白くないのですが、そのシミュレーションパートがまた非常に理解しがたく、とっつきにくい。
今回、ようやくチュートリアルが追加されたことでそういった事態を緩和できていると思います。
チュートリアル自体もキャラクターたちが掛け合いのように説明してくれるのでそう退屈することもないでしょう。
2、難易度の追加。
上記のとおり、シミュレーションパートではこちらが理解する前に敵に容赦なく攻撃されてゲームオーバーに追い込まれることもあったのですが、今回は難易度の追加により、『やさしい』を選ぶことで最初から有利な状態で進められます。
チュートリアルとあわせてありがたい機能だと思います。
3、シナリオが一新。
これまでのシリーズをプレイしてきた身としてはこれは嬉しかったです。
初期で選べる大名家のシナリオや背景、音楽が刷新されていることでシリーズ経験者でも新鮮な気持ちでプレイできます。
4、全てのキャラクターを仲間に。
冒頭で選んだ大名家以外の大名たち(たとえば
上杉謙信、
武田信玄など)はこれまでどうプレイしても仲間にはできませんでした。(捕縛しても絶対に切腹)
したがって同じ陣営でプレイしたければそれらのシナリオを選ぶしかなかったのですが、今回はなんと仲間にできなかった大名たちまで仲間にできてしまいます!
しかも「仲間にできただけで空気参戦」というのではなく、きちんとイベントもあります。
戦極姫シリーズといえば有名なバグの数々ですが、さすが薄くない歴史を重ねているだけあって今のところバグらしきものは見当たりません。
また携帯ゲーム機ということもあってどこでも気長に遊べるのもグー。
ただ、長いシリーズのわりには決して画期的な大進化というわけではなく、良い意味で肉付きがされたかな、といった程度のものです。
理解しがたさも相変わらずで、はじめてプレイされる方はチュートリアルがあるとはいえ、様々な機能があるために説明書も必須です。
シリーズ通してプレイしてきているのに一瞬「どうやってやるんだっけ」と思ってしまいました。
決して見た目ほどぬるくはなく、むしろ容赦ないNPCたちですがそういった歯ごたえのあるシミュレーションを探している方にはオススメです。