自分がおもっていたガイドブックとはちがった。もう少し普通のガイドブックとは違うことが書いてあるかと期待していたが、あまり変わらなかった。しかし、他にこの手の本を買っていない人にはお勧めかな。
『こんなヒーロー見たことない!』
銀魂の初登場のジャンプのあおり文句がこれ。まさにそのとおり。
宇宙人のような集団によって乱れた江戸の町、廃刀令で侍のいなくなった町。そこで繰り広げられる、「坂田銀時」という名の侍の話。
そうなのに、あらすじはそうなのに、なぜかそれではしっくりこない。
独特な台詞回しとどこからでてくるか分からないオチ&ボケ&つっこみ。そして出てくる人物すべてがみんなテンション高め。
銀魂の世界は、本当に独特である、というしかないような、読まなければ分からない、伝わらない世界観がすっかりできあがってしまってる。
主人公である坂田銀時、「銀さん」のキャラクターからみても十分独特でもある。天然パーマの白髪、木刀をたずさえ、甘いもの好きのボケまくりキャラ。
それでもところどころに見られる人々の思いや生き様、それが銀さんの渋い台詞によって、回をおうごとに銀さんがかっこよくみえ、終いには惚れていたりする。実は自分なんかはまんまと惚れた口です。
そしてこの第一冊目コミックスのあおり文句も、「ジャンプに載ってるけどジャンプっぽくない」とのこと。
まさに、そのとおり。
そして
銀魂の魅力といえば、作者である空知先生の魅力そのままだと私は思う。
いつもジャンプの隅っこに書かれる担当者の言葉、巻末に書かれる少ない文字数の読者に対するメッセージ。
コミックスのおまけページにかかれているメッセージ。
すべてがもう、空知ワールドだ。
これはもう読んでみてもらうしかない。
ひさしぶりに『無理にでも友達にお勧めしたい漫画』の登場です。みなさんも一度、どうぞ。