本作は前巻に続く偽骨董商退治(?)話と、震災に絡めましての 上司をぶん殴った若い官僚さんの、ま、この作品らしいストーリー。
で、まあ、おせんさんのキャラは相変わらずだし作品としては大好きなんですが、 根底を流れる価値観。悪いのは皆お役人。次が大企業。ざーっと下がって人より儲けてる奴らに 新し物好きな連中。そういう連中、皆ダメ!悪!狡い!汚い! ……って、斯様なナントカ新聞(系列TVナントカ)的、 昭和の匂いムンムン、学生運動とかナントカ一揆とかを彷彿とさせる そういうの、そろそろ止めにしましょうよぅ。いえ、間違ってるとは言いませんが。 この国の官僚、役人がバカ揃いなのは大いに認めますが、大企業を支えているのだって 庶民ですし。そも大企業が幾つの中小零細を抱え、仕事を回しているかって話で。
要は、たまーに付き合いきれなくて疲れちゃうんですよ。好きな作品であるだけ 余計にね。まあ、TV化でえらい目に逢われたようなんでご同情は致しますが……。
とはいえ作品としては、やっぱり面白いです。描かれた世界を理想のファンタジーとして やはり割り切って、これからも楽しく拝読させて頂こうと思う次第であります。
最後の作家先生とおせんさんのお話は楽しそう。
大人の恋の御伽話のはじまりかな。
この漫画はおせんさんが料理や骨董の御奉行様になることが多くてそれはそれで楽しめたけれど、最近ちと食傷気味でした。
今回の作家先生はおせんさんとなんとなくスタンスが同じ。
ものを知ってるだけじゃなくて、ものを楽しむことの素晴らしさを知ってそうなお方。
この漫画を1巻から読みだして数年、初めて男性の登場人物に嫉妬しました。
私もこんなおせんさんとお酒のみたいよ〜
続きが読みたくて久しぶりにコンビニでイブニングを発売日に立ち読みしてます。
きくち先生、このお話ゆっくり続けてね。
おせんさんを急いで脱がすとか野暮なことはしないでね。
私が1,2巻のレビューで書いた祈りが届いたのかは知りませんが
デフォルメキャラが多くて少し物足りないと書いていたおせんさんですが
今巻ではうりざね系美人のおせんさんがしっかりと十分描かれていて満足
です。
まあ内容が斜陽の思い出話を中心に展開される話だけに絵的にデフォルメ
キャラだとミスマッチな雰囲気があるためだとは思いますがw
今巻では完結しない昔からの人間関係を背景に展開される骨董詐欺の話
にどう結末が付くか、それは次巻のお楽しみですね。個人的には連載で
読むのではなく、単行本化してからまとめて読みたいですね。
画風に関して言うとデフォルメキャラ的描画が圧倒的に多くなってきている。おせんのうりざね顔
がもう少し大ゴマで見たいところではあるが、変わらずすっきりとした絵柄で読みやすい。説明的
文章が作品柄多くなりがちではあるのだが、画風によってすっきりと読みやすくなっていることも
プラス要因だと思われる。なによりコマ割が吹き出しの多さの為に限界の大きさなのであろう。
次巻以降でおせんさんの大ゴマ割りを期待したい。
内用に関して言うとお見合い話は正直二回以降読む気には少しなり難いか。準主役級のグリコの
心情変化に賛同できないと言うのが大きなポイントと思われた。なんというか、ちぐはぐな形一片
の浮つきな心の揺れ動きに終始情けなさを感じてしまったためであろうか。それは個人的な好みの
問題であるために作品自体には大きな影響は無いであろうが
横手ヤキソバに関しては楽しく読めた。作者の地元という事で詳しい内容が記述されているのも
良かったのだと思うが、近年名前だけつけて実はまがい物がはびこるという風潮をさりげなく風刺
しているところも微笑を覚えさせてくれる内容に。
しかしながら実は1,2巻通して個人的に一番興味をそそられるのは各巻末におまけ掲載されて
いる作者の妻であり、エピソードを読んでいると実際に一度お会いしてみたくなる。
ギターが好きな人には堪らないマンガだと思います。 楽器の絵も丁寧で、見ていて楽しいです。 音楽についてもいろいろなミュージシャンや機材、講釈が出てきてとても勉強になります。 エレキギター好きならマンガに向かって「そうそう」とか「そうかぁ〜」とか言いたくなると思います。といいつつ自分はギターは全然わかりませんが。 ギターというか音楽をやっている人の楽しい雰囲気が伝わってきて良いマンガだと思います。 音楽が好きなら買って損をしないマンガだと思います。
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