J.メイスンの抑揚のある声が演技と絶妙に相まって重いストーリーに現実性を感じさせてくれます。製作が1950年代ですが、現在の病んだ世の中にも通じるものを感じさせる地味ながらも、早く製作し過ぎた名作ではないかと思います。これは、出演者の力演と緻密な演出を感じさせてくれます。
ビギーことクリストファー・ウォレスさんの伝記映画です。アメリカでは、ずっと前に発売されていたのでもしかしたら日本では発売されないのかなと思ってました。早速買って観ましたが…ヤバいです!!!!この人の壮絶な人生は僕には真似なんてできません!!でもビギー(2パックもそうですが)が居てくれて盛り上げてくれたからヒップホップは日本にまで届き、今現在僕みたいな人間が飽きずに聞いてるのだと思います。ご冥福をお祈りします。
どう書いたらいいのか判らないがとにかく
バラエティーに富んだいいアルバムだと思う。
エミネム、ミッシーエリオット、Pディディー、スヌープドッグ
それぞれ微妙に系統の違う音楽性の持ち主が
ビギーと掛け合う事でコンピレーション的なアルバムになってる。
とにかく全ての曲がいいですね。
このソリッドな子音のキレと、それが次々と繰り出され、増幅してゆくグルーヴの突き上げ、ライムよりも“音”そのものとしてEMINEMの音楽は魅力的ですね。 彼のカリスマ的存在感は、彼のことばたちだけでなく、その音に至ってもEMINEM独特の攻撃性や、尚且つ悲哀や脆さを宿しています。 ですので、ヒップホップの増幅以上に、音に鋭利な緊張感や儚さがあり、それがストレートに胸を射抜いてきます。言い換えればヒップホップなのにロック的なカタルシスを覚えるのです。
また、その切れ味のあるラップですが、実は歌心のあるラップといいますか、あれだけ叩きつけるようにことばを繰り出すのに、よく動く音達をどれも正確にヒットしてライムがメロディアスなんです。 メッセージの強さを表す子音は口角を飛ばすほどに立てて、その後の母音で彼は歌います。この時にEMINEMの歌心を垣間見れるのですが、しかしラップですからリズムは非常に早いわけで、 それでも一瞬一瞬のメロディをしっかり弾いてライムを重ねてゆくんですね。 狂気を吐き出すことばの海は、こうした旋律の色彩を帯び、更には波濤のようなグルーヴを巻き起こしてゆくEMINEMの音楽。これはサウンドとしてもメッセージとしても非常に魅力的ですね。
5「Stan」、6「Lose Yourself」、16「When I'm Gone」らはきっとすぐに自分のものにできるのでは。その他に、EMINEM独特のジョークのような、或いは道化的な音作りがたくさんあります。 これも“音”としての面白みが非常にあるのですが、ポップスのキャッチさを無意識に正統に設定してある感性ですと、馴染むまで少し段階が必要になるかも。でもこうしたバリエーションが たくさんあるからEMINEMの音楽は聴き応えがあるんです。
ビギーを知る事のできる1枚であると共に、 いかにビギーが偉大なラッパーであったかを再度認識させられる。Jay-ZやJadakissのビギーに関する曲も収録されているので、聞いてみる価値はあります!!
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