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当時、かなりハマって聞き狂いました。今でも、しつこく聞きたくなるので、リマスターはとてもありがたいです。
 
 歴史的名盤は数あれど、高揚感とアドレナリンの名盤は結構あると
 思いますが、本作の様な至福感とドーパミンの名盤は希少に感じます。
 
 20周年記念と称して、名盤リニューアル企画も多くなってきましたが
 音圧が上がって、音のエッジが良くなっても
 聞き慣れたリマスター前の音源は、捨てがたい事も多くあります。
 このリマスターは、単に音圧を上げ、分離を良くしただけでなく
 製作時の狙いを理解した上で、自然なバランスを取ってる感じがします。
 
 リマスターにケビンさんも参加してるみたいですが、
 延期しまくりのマイブラのリマスターもお待ちしてるので
 私が死ぬ前にお願いしたいです。
 
 
   
楽曲もカメレオンみたいに色彩を変えるが
 PVも色々凝ってて楽しめるのが多い。
 
 ミス・ルシファーを大画面で早くみたいね。
 
 
   
1994年に発売されたPrimal Scream(プライマル・スクリーム)の4枚目のアルバム。
 前作「Screamadelica」はイギリス中が熱狂したアシッド・ハウス・ムーブメントのど真ん中を捉えたアルバムだった。
 
 しかし、ムーブメントはいつかは冷めるのが常。
 
 Primal Screamはそんな時代の流れに呼応するかのように、再びサウンドを180度転換。
 
 Primal Screamが今作で打ち出してきたのはアメリカン・ロックンロール。
 
 ブルースの聖地、メンフィスでのバンドセッションから構築された音源達。
 
 イントロのリズム部分で既にグロッキーの「Jailbird」
 
 2曲目の「Rocks」はまさに自然と身体が揺さぶられる最強グルーブソング。
 
 この前半2曲でほぼ決まりだろう。
 
 そして3曲目一端盛り上がった熱を静かに冷ましてくれる「(I'm Gonna) Cry Myself Blind」
 
 「Funky Jam」もかっこいいし、「Big Jet Plane」もいいメロディだ。
 
 「I'll Be There For You」も名曲。
 
 
   
最高の一言。良いアルバムというのは、一曲目でほとんど決まるのではないか?と思いたくなる。
 タイトルが良い、タイトルが。「Kill All Hippies」だよ?
 サイレンの音とゆがんだシンセが唸りをあげて不穏な空気感が張り詰めてくる。
 1:36あたりで頂点に達した瞬間、マニのブッといベースリフが割り込んできて一気にアドレナリン放出。
 これだけは、絶対爆音で聴くべき。
 
 ただし、次の「Accelarator」恐ろしいギター音で始まるため心臓に悪いが。
 
 Exterminatorのベースもかっこよすぎて、この三曲でかなりお腹いっぱいなのだが
 やはり最強なのは「Swastika Eyes」。元AloofのJagz kooner MixはChemical兄弟のVer.よりも断然かっこいい。
 ビートが硬くて、体の芯にガッツンガッツン響いてくる。バックでピコピコいってるシンセが妙にハマってる。
 3:13あたりから音圧が一気に上がって、もうこの辺からは体動かさないと気が済まなくなってくる。
 
 と、ここまで4曲の密度が濃すぎて後半は印象が。。。
 後半じっくり聴きたいときは、5曲目から聴くことをお勧めします。
 
 今改めて聴いたら、後半もスゲー。
 
 ちょっとHipHop色ありの「I'm five years ahead of my time」、狂ったJazz「Blood Money」などはアルバム第二の山場では?
 
 スクリーマデリカもいいけど、破壊力があるこっちの方が好きだな。
 
 
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