ピアノ専攻ではないですが、音楽を勉強している者です。
収録曲は「オルフェ」「マジLOVE1000%」「未来地図」「晴天☆OHA♪YAHHO」「迷子のココロ」「雫と波紋と涙雨」の6曲です。
なぜかアニメの登場人物の紹介や、各話のあらすじまで、カラーページで載っています。
初中級用とされているだけあって、基本的には右手でメロディを弾き左手で和音をつける、という分かりやすい楽譜になっています。
複雑な所はないですし、巻末おまけの楽典も非常に易しく、「子どもの頃にピアノをやっていたけど今も弾けるかな?」「息抜きにうたプリの曲をちょっと弾いて楽しみたいな」という方に丁度いいかと思います。
楽譜中に歌詞もふってあるので、弾き歌いができて楽しいです。
特に「迷子のココロ」は、本書が出版された2012年1月現在、CD化されていないため、曲の全貌やフルでの歌詞が分かるのは貴重かも?
ただしある程度ピアノが弾ける方や、音楽をしっかり勉強されている方には、おそらく物足りないです。
本書に収録されているのは元々オケが豪華でポップな曲が多く、ピアノソロには不向きな曲が選ばれている楽譜集だと思います。
もっと難易度を上げて複雑にしていけばそれも解消されたかもしれませんが、初中級用の本書のアレンジは、正直演奏していても元の曲のイメージと合わず、私はもやっとした感覚を味わいました。
(ただこれに関しては、エレガによる前書きで、ピアノで弾くことで曲の新たな一面が見つかるかも、といった感じのことは書かれています。)
また、これは個人の感覚や私の知識・力量不足も関わるかもしれませんが、「この和音がここにくるのはおかしくないか?」とか「あれ、この音って違うような…」と思う箇所がいくつかありました。
誰に聴かせるわけでもなく、個人で楽しむ目的なので、私は勝手に変えて弾いてます。
とはいえ、特に「迷子のココロ」と「雫と波紋と涙雨」のアレンジはとても美しいです。
「迷子のココロ」の間奏が私は特にお気に入りで、転調を繰り返しての盛り上がりがかっこいいです!
「雫と波紋と涙雨」は確か元々ピアノの曲だっただけあって、ほぼ原曲のような演奏ができ、弾きながらしんみりできます。
音楽に並々ならぬこだわりがある方にはあまりお勧めできませんが、ちょっと弾いて楽しむには良い楽譜だと思います。
お値段も妥当かと。
本の内容というより震災から今に至るまでいろいろと考えたこと。
もう半年が過ぎようとしている。
いや、あるいはまだ半年しか経っていないというべきなのだろうか。
時間というものの感覚は人それぞれ違う。
ぼく個人でもどちらが正しいのか未だに分からないでいる。
3月11日。
ぼくは、東京で被災した。
そして、のちに地元の関西に引越しをしたことで、その間にある「時差」に驚いた。
その感覚は今でも残っている。
震災から、怒涛のような情報を浴びていた自分にとって関西の時間はゆっくり流れているように感じられた。
そのなかでぼくは4月の大阪の思想地図イベントへと向かった。そこで語られた「喪」の儀式ということにぼくは強い共感を覚えた。
ぼくらは、時間をもう一度共有しなくてはいけない。
それは、喪われた時間を急いで埋めていくことではなく、立ち止まって共有することの大切さである。
だが喪われた時間。それは一体どれくらいの時間なのだろう。
これから先ぼくたちが生きている間には取り返しの付かないような途方も無い時間に思える。
そして、ぼくたちは喪失を経験している。今も。
少し、本の内容とは関係ないことを書いてみる。
希望とはなんだろうか?
なでしこジャパンがワールドカップを優勝したことで、日本中は希望に沸いた。
それは確かに希望なのかもしれない。
だが、ぼくたちは希望の影で何かを失っていることについても考えなくてはいけない。
Jヴィレッジ。
福島第一原発からちょうど20キロ圏内の外側に位置する日本で初のナショナルトレーニングセンター。
それは日本サッカーの未来を象徴する施設だった。
だが、今は原発事故の対応拠点になっている。
マスメディアでは、ほとんど報じられていないが、『サッカー批評』(issue 51)という雑誌に載っている写真では、ぼくは涙を流さずにいられなかった。
駐車場のスペースのために芝生の上に敷き詰められた砂利。
ピッチをコンクリートで固めたヘリポート。
それらはなでしこという希望とは全く対称的な存在であった。
だが、それは現実だ。それはサッカーの喪失の部分だ。
元々、Jヴィレッジは94年7月に東京電力から福島県に対して出された3つの地域振興策の一つだった。そして、そのなかで唯一実現したものがJヴィレッジだった(開沼博『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』147〜8頁)。だからこそ、Jヴィレッジは今、原発への最前線基地となっているのだ。
東京電力は必ずJヴィレッジを元に戻すという約束をしている。
だが、しかし、今まで何年もかけて創り上げられてきた象徴としてのJヴィレッジは果たしていつになれば元に戻るのだろうか。
思想地図β2の帯に書かれている喪失と希望とは、その二つが常に表裏一体であるという意味だとぼくは感じた。
喪失の経験は、必ず希望への原動力になるだろう。
そして、同時にぼくたちは希望を考えるときにその影で失われているものがあることについて考えなくてはいけない。
そうしたことを考えながら読みました。
番号が全てのピースについていて、パズル的な要素が全くなかったように思える。 最後の1ピースをうまくはめられないためでっぱりができてしまった。 ピースの間の文字等のずれが意外と大きかった。
商品説明でキズありとあったが、ひび割れだった。景観を大きく損なうので、今回の業者の説明は信用できないと思った。
値段が安いこともあり、球自体が小さく見ずらい。
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