ボストンの悪い人間を基本とした映画は近年のメジャーどころを遡るだけでも結構な数がある。 グッドウィルハンティングしかりディパーテッドしかり。 その全てと言っていい舞台がサウシーと呼ばれる南ボストンが舞台となっているが、本作で驚くのはボストンコモンのそばでまさにボストンの中心といってもいい地域が舞台なこと。 こんなとこまで治安が悪いのであれば安心して住める場所などないのではないかと言いたくなる。 本作では銀行支店長役の女性がチャールズタウンに引っ越して来たことを現実的ではないと批判するレビュアーも多いがそれはボストンの地理が全く分かっていないアンポンタン。
いい役者をそろえた映画です。 揃え過ぎてブレクライブリーがやや浮いて見えるほど。 今やハリウッド一引っ張りだこの俳優となったジェレミーレナーは素晴らしかったですね。 本物のサウシーの悪だったマークウォールバーグを彷彿とさせる芝居は凄かったです。
フェンウェイパークを強盗の舞台にしたのはなかなか珍しく最後までボストンの王道を突き進みます。
名優ピートポスルスウェイトはこの映画が遺作となりました。
生まれつく街、変えられない親、物心ついた時からあるアイリッシュというシガラミ。 親や幼馴染に足を引っ張られる人生。 そこから羽ばたける人間はそうは居ない。
ラストシーンは、クリスクーパー演じる親父役が刑務所で言った台詞を息子に言わせる脚本で見事。 そこから感じるものがあればこの映画は成功でしょう。 私自身は、「あぁやっぱり抜けきらないのか・・・」という無力感に似た感覚を持ちました。
この映画の見どころは、もうこれで決まり↓ 『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが単独で堂々主役を張った!(しかもキュート) 色々と書きたいことがあり、きっと結末にもふれてしまうのでご了承を。
まず最初に苦言から入るのは本当はいやなのだが、このソフトのパッケージデザイン、全然良くない。まるで安っぽいクライム・ムービーみたいで、この映画のイメージを全く伝えられていない。クロエが銃をバンバン撃ちまくる映画に見えるではないか。 確かに、彼女が銃を構えるシーンはあるが、それは映画のものまねだし、銃を撃つシーンもある。でもそれはたった1回で、しかも詳しく書くとネタバレになるのでそこは伏せておきます。 この映画を一言で表現するとしたら、「ガーリー・ロードムービー」なのだ。それが伝わるデザインにしてほしかった。
13歳のルリ(C.G.モレッツ)は、アメリカ中西部のネブラスカで暮らす、映画オタクの少女。 誕生日に銃を贈られ、鏡の前で威勢よく構えて「おっこれはデニーロ来るか?」と思わせておいてダーティハリーのモノマネ(笑)。他にもマリリンとかレイア姫ごっこに余念がない。 父親は無職のアル中で一家のお荷物的なごくつぶし。母(ジュリエット・ルイス!)は、そんなダメな夫に文句言いつつも、やっぱり酒に溺れるわ愛人作るわの生活。 そんなどん底な家庭に嫌気がさしたルリは思う。「もうこんな生活にはおさらばして、ラスヴェガスに行って夢をつかむのよ!」 いざ、「オン・ザ・ロード」へ。ケルアックなんか読んだことないし、ユマ・サーマンほどでっかい親指もないけど、ヒッチハイクでがんばっちゃうんだから。で、最初に彼女を拾ったのは、びっこ(差別用語でごめんなさい)のカウボーイ青年エディ(エディ・レッドメイン)。ルリに露骨に興味津々のエディだが、気まぐれな性格&短気がたたって彼女と口げんかになり、ルリも罵詈雑言まきちらしながら降車。 そんなわけで野宿をしたルリでありますが、朝、土手の上からしょっぱいシャワーが。「何すんのよ!」と叫んでびっくり。何と立ちションの正体は女性だったのだ(笑)。 「どうやってすんの?」とフェミニン流立ちションの極意を授けられたルリはすっかりこの訳アリな感じのグレンダ(ブレイク・ライヴリー)と意気投合し、同乗者に。色々ハプニングはありつつも旅は順調に・・・続くと思っていたら、行く手にはあのちょっとキレ気味のカウボーイ、エディが待っていた。何かルリ、いやな予感・・・。
ロードムービーの話をしよう。 アメリカン・ニューシネマ以降に急増したこのジャンルは、まさに体制からのドロップアウト、権力への反抗あるいは逃避と自己探求という、当時の若者たちの心と共鳴して映画の定番スタイルになっていった。そして時は下って'90年代に入ると、このロードムービーに「地獄巡り」という要素が付け加わることになる。それは何かと言うと、「アメリカの暗部」である。自由の探求と自分探しのジャンルは、路上の殺人者、あるいは犯罪巻き込まれ型へと変貌していき、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『カリフォルニア』『テルマ&ルイーズ』『ルイス&クラーク&ジョージ』・・・(最後のはマニアックすぎでスミマセン。ちなみに『プラネット・テラー』のローズ・マッゴーワン主演です)などなど、枚挙にいとまがないのだが、そんな'90年代の地獄巡りロードムービーのヒロインとして一世を風靡したのが、本作でルリの母親役を演じたジュリエット・ルイスだったのだ。 実に象徴的・・・なわけで、当初これは'90年代スピリッツを、ジュリエット・ルイスからクロエ・グレース・モレッツへと受け継いでゆく「21世紀版地獄巡りロードムービー」なのかと思っていたのだが、そうでもなかった(笑)。実はこの映画で一番強い要素は、思春期の少女の心を路上に投影した部分であって、まさに「ガーリー・ロードムービー」なのだ。リアリティーを極限まで追求した映画ではないのは、例えばルリはいかにも年頃の女の子らしく、可愛らしいおべべを毎日とっかえひっかえするところでも判る。デカいトランクなどを持ち歩いているわけでもないのに、どこにそんなたくさんの服を入れてんだよ!などと突っ込んではいけない。これは「オズの魔法使い」とか「不思議の国のアリス」をもっと等身大にしたような物語と捉えるべきなのだ。
とはいえ、「カワイイ」だけで終わる映画ではなく・・・じつはクライマックスでいきなりアメリカの「暗部」が突然噴出する凄いダークな展開もある。ジム・トンプスンの小説にも通じるようなぞっとするエピソードで、ここに至って、エディ役を演じたエディ・レッドメインの静かな狂気の演技にも感服。コワいっす。
本作は、原作者のアンドレア・ポーテス自らが脚本を書き、自身の少女期の放浪を投影した半自伝的な物語だという。どこからどこまでが実際にあった話で、どこが創作なのかは作者のみぞ知る、ことではあるが。 ルリは路上に飛び出て、自分の思い描いていた理想と現実のギャップを目の当たりにし、想像もしていなかった恐ろしいものが世の中にはあることを思い知らされる。 そして教訓を学び、家族の大切さを再発見する?・・・No! 落ち込んだりもしたけれど、少女は再び、歩き出すのだ。ラストの、はだしで駆けてゆくルリの姿が筆者にはすごく印象的だった。これは'90年代の束縛から解放された、「いまの女の子たち」の心を投影した、21世紀のロードムービーなのだ。 ちょっと言い訳めいたことを言わせてほしい。筆者は別にロリコンではない。むしろ熟女マニアの気がある方なのだが・・・はっきり言ってこの映画のクロエちゃんはかなり可愛い。 『キック・アス』のヒット・ガールもカッコ良かったが、等身大の女の子をはつらつと演じる姿はまぶしいなぁ〜!
この作品は吹き替え版が観たくて手に取ったのがきっかけだったので、原作も映画公開時の記憶もすみませんが無い位。 しかし、作品全体の作りは良い。十代の女の子が持つ心の微妙な様子が出ている。友情や家族や恋愛の悩みを1本の魔法のジーンズを共有するように、分かち合う主演の4人が良い。 今後、必ず伸びてくる彼女達の出演作に期待したい。 青春映画って観ていてくすぐったいけど観終った後の清々しさ良いから、また観たくなる。 オススメの1本です。
爽やかで、悲しくて、楽しくて、切なくて、
いっぱい勇気を貰える映画です。
遠い青春を思い出そ〜
映画館で見ましたが、隣のおじさまも涙していました。
素直な気持ちになれる作品です^^
ブレイク・ライヴリーファンで、
肩の凝らない作品を見たいと思いチョイス。
後味さわやかな、軽やかな作品でした。
幼なじみの4人の少女が主人公。
古い付き合い、それもそのはず母親たちが参加した
妊婦の教室からの付き合いだ。
この仲良し4人組の、16歳のひと夏を描く。
それぞれの思い思いの夏、離ればなれの夏、
そんな4人をつなぎ、見守るのが
身長も体形も違う4人の誰が履いてもぴったり!の
不思議なジーンズ。
いろんなジャンルがある中で、
こうしたカジュアルな作品、肩の凝らない作品
ときどき見たくなる。
リフレッシュ、そう気分転換におすすめ。
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