地球外生命体との闘い、そして愛と絆を描いたアニメ「ドラゴノーツ-ザ・レゾナンス-」のサウンドトラックCD。その作品内容にふさわしく雄大で悲壮感はあるが力強いメインテーマ曲、謎の星の不気味な咆哮、美少女トアの悲しみの心、愛する二人の絆、ドラゴン同士の戦い、ドラゴノーツ出撃の力の入る曲など、とても優れた曲集だと思う。曲の構成ははクラシック主体で最近よくあるラップやロック、ヒップポップなどはなく、一聴したところ地味に聞こえるかも知れない。しかし、アニメをずっと見ていると知らないうちにもっと聴きたくて仕方なくなってしまうほど好きになってしまうだけの力がある。アニメ自体は設定の小難しさや脚本の弱さが指摘されているが、うのまことデザインの美女たち(おっぱい満載!)とこの音楽の良さが全編をしっかりと支えているのがよくわかる。スケールの大きさと力強さは昔の「魔法騎士レイアース」の音楽を彷彿とさせる。CD2枚組みでこの価格は他の2枚を別々に出す作品よりはお得だし、2枚収納型の通常サイズのケースなのでコンパクトなのも美点だ。なお、このCDに収録されているOP、ED曲はTVサイズで1番の部分だけなのできちんと聴きたい人はシングル版の方の購入をお勧めする。特に福井裕佳梨さんの曲は名曲なので全曲をきちんと聴いてみてほしい。
世界とキャラは同じだが性格などが違うというのは良くあることですが。
アニメがアレだったのでこっちのほうが良いと感じてしまいました。
ただ、1巻で完結と言う事で話が短く出番の無い人たちが多いのが
残念です。
曲自体はよいのですが、"perfect blue" 一曲を聞くためだけに、シングルCDを
千円以上出して買うか?と聞かれるとちょっと微妙です。
Mora や iTunes Music Store などの音楽配信サイトで出ていれば、いますぐに
でも買ったのですが、現時点ではまだ出ていないようです。
せっかく、覚えた jazzin' park というアーティストの名前もアニメが終わった
ら、忘れそうです。本当にいい曲なんですけど…。
上のレビューの後、しばらくしてから iTunes Music Store でゲットしました。
perfect blue と Dream bird の合計2曲です。
perfect blue に比べると、Dream bird の方はちょっと雰囲気が違っていて、
ちょっとジャズっぽい感じですが、こちらもさわやかないい曲だと思いました。
ITMS で試聴できるので、ぜひ聞いてみて欲しいです。
囚われのトアを救うため火星にやってきたジンとギオ、そしてアキラとマキナ。変態美形王子アーシムとの対決、遂に明らかになる爆乳女性軍人ガーネット少佐の秘密…。そしてアキラとマキナに悲劇が…。と内容は劇的すぎるほど劇的なこの3話なのだが、このあたりの演出でどうも鼻につくような作為を感じるようになってしまい、微妙に質が落ちている気がする。作画は乱れてはいないのだが…。アーシムのトアをいたぶるセリフもなんとも悪役のお約束っぽいし、後半、戦闘の最中に敵味方で議論する某トミノ的演出ももう見慣れてるよな…。これらのセリフを他に入れる場所がなくなったんだろうけど。その辺画面はまだ迫力はあるのに演出と脚本のせいであと少し盛り上がりが足りない感じを受けるのが残念だ。DVDではアキラの悲劇のシーンに鮮血が加わってTV放送時の不自然さはなくなっている。そして残念なことに、この巻を境にこれから先は(あくまでTV放送時のチェックだが)さらに演出・構成がテンション下がっていくんだよな…。
火星に連れ去られたトアを見つけられずにいるジン達とISDAのもとに最強の敵・オストルムが襲来する。次々と破壊され、撃破されるISDAの戦力・施設、そして一般の人々。そのなかでドラゴノーツ計画責任者で謎多き人ノザキ・カスガ教授の行動は…。教授の行動に疑問を持ち、問いただすキタジマ・ユウリ博士。(しっかりと巨乳、いや爆乳…) ドラゴンを研究材料としか見なしていなかったヤな女だった彼女に信じられない事実が明らかに…。
キタジマ「教授、あなたは、私の理想の…目標の科学者で…だから私は…」
オストルム「おまえは、なぜ人間の味方をする!」
ノザキ教授「それが、私の意志だからだ」
キタジマ「えっ…?」
そしてオストルムと三体目のオリジナルドラゴン・アトルムとの戦い、ギオとジンの参戦、戦いの最中に一瞬聞こえてくるトアの声、二人の力でついにオストルムを撃破…と見せ場の多い内容だ。このあたりで明らかになるが、人間とドラゴンのレゾナンスとは、相手は自分の理想を具現化した姿になるということだ。その理想の姿を前にして人間はどう行動するか…、そう考えると各キャラがどうしてそう行動するかがやっと明らかになってくる。「戦闘美少女の精神分析」や鏡裕之氏のブログで言及されていたが、アニメやゲーム・漫画の美少女キャラはどうしてあんなにセクシュアルなのか、それは欲望をそのまま形にしたものだからだという。ならばとそれを逆手にとってそのまま設定にして、魅力的にキャラデザインしてしまうセンスには非常に感心させられる。この回を境にヤな女だったキタジマ博士が急にかわいらしく見えてきてしまったり、タチバナ・カズキのキレっぷりも納得がいくようになる。
オーディオコメンタリーではカズキ役の柿原徹也氏がこんなキレた役は他になく、非常に思い出に残る役だったと語っている。演出の悪さや心理描写の少なさもあって視聴者からは嫌われまくりだったカズキのせめてもの慰めというべきだろうか。
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