昔からのファンだったラビさん。最近とあるHPを見つけて懐かしく、CDを探しました。するとみ~~んな在庫切れ・・・。もうやめてしまってるものなあと思ったら、ラビさん復活なさっておられたのですね。唯一在庫があったこのCDを早速ゲット!!期待にはずれず、当時の歌声のまんまのラビさんがおられました。いえ、当時以上かも・・。未だにこんな歌唄いはおられませんわ。是非一度聞いてみてください。若い世代のガキンコ達もよ!!度肝をぬかれなさい!!
消費財として換金されることを拒否する歌がここにある。基本姿勢は、目の前の聴衆に対して歌声をぶつけるもの。世の中と対峙し、大見得を切って歌う。お代は聴いた人のお布施だ。経済的な価値交換とは違う。河原乞食か大同芸人の生き様だ。
語りで始まり、途中からメロディに載せる「夢のドライブ」が圧巻だ。自由の影である孤独を確信的に抱えこんで揺るがない。
埋火はCDが3枚目になり、どのCDも購入しています。今回のアルバムがサウンドとして、それぞれの演奏がきわだち、安定しているように思いました。
残念ながら、ライブはほとんど行っていませんが、今回の「わたしのふね」を聴くにつけ、演奏が上達しているのが伝わります。
歌詞が僕の心にしみてきます。
マリッジ・ブルースの「雨上がり 低く沈む雲 届かない歌は ハミングにかえて」
なぞなぞの「夕立で生まれかわる まちのいろが増すころ わすれられる過去」
サマーサウンズの「何度目の朝 泣いて起きた テレビでは今日も絵空事 悲しい夢はおしまいのはじまり」
などなど、曲を聴くたびに、その時の僕の心情を映すように、その時々の歌詞がうかびあがります。
けして、派手ではなく、ありそうで、なさそうな日本のバンドだと思います。
何度も聴くうちに、しみてくるアルバムだと思います。
権利関係で収録されていないCMがあるのは大変残念です!
浅川マキ、中山ラビ、カルメンマキ、森田童子、山崎ハコ・・・と学生運動のさなか、そして挫折の時期を癒してくれた女性ヴォーカリストの面々。浅川マキさんがいなくなり、国分寺に住んでいたこともあってラビさんのライブをぜひ期待しています。本CDはデビューの頃の作品で、初々しさを感じますが、後のスタイルはほぼ出来上がっています。ファンには楽しめる一枚です。
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