講談社創業100周年記念出版 書き下ろし100冊 のひとつ
ハズレ君と自称するものと主人公の女子高生が問答を行う といった展開で話は進みます
少し実験的な作品で、 その分、物語性は少し薄いように感じました
世の中は曖昧模糊で、灰色である 状況や立場が変れば、答えも変る
なぜ、こんな世界になってしまったのか 問答を繰り返すことにより、その答えを探求する
いつもの著者の作品どおり、 他の作品ともリンクしている模様です
上遠野浩平作品を追いかけている人にとって、この一冊は“終点”になるだろう。 上遠野世界に散りばめられた謎、物語の数々がここで収束するからだ。 しかし同時に新しい物語の始まりを予感させる作りは、正に氏の面目躍如ではなかろうか。
氏の作品に出合って10余年、追いかけ続ける身としては感慨深くもあり、 次に氏の筆がどのような未来を描くか、期待せずにいられない。
また、次の作品が刊行されるまでに氏の作品を読み返して見るのはいかがだろうか。 ブギーポップシリーズは元より、 夜を視る(ナイトウォッチ)三部作、 殺竜事件シリーズ、 ソウルドロップシリーズなどは、特に本作との関連が見られるので新たな発見があるかもしれない。 未読であれば、ぜひご一読あれ。
非常に好きな作品。
ストーリーは、各話の主人公の視点で語られ、故に一話ずつでは
ある事象の断片でしか過ぎない。
これを全話つなぎ合わせて初めて、全体の輪郭が分かるという、
珍しいストーリー構成である。
しかし、これはたった1回観ただけでは作品を楽しめないという事の裏返し。
説明不足、理解不能、暗い…etc。
初見の方が抱く感想は総じてそうだと思う。
(実際、ある程度原作を読まないと分からない細かい設定も多い。)
しかしそんな部分をさしおいても、作品全般に物語に合った暗い基調の作画と、
常に登場人物の第一人称で深く語られ、全般を通じて初めて分かる謎解きの要素、
ブギーポップというキャラクターの特異性、独自の世界観は、秀逸であると言うほかない。
全6巻で、全てを楽しむなら、短い期間で2度見直して欲しい。OP、EDも秀逸。
万人向けの作風でないが故に、かなり評価が分かれると思うが、好きな人がみると
【はまる】作品。
荒木先生を愛し、ジョジョ作品では特に5部を偏愛しているあたし。
5部最大の気になりポイントはまさに、
「フーゴはあのあと、どうなったのか?」だったので、
この作品の出現はまさに僥倖!!
荒木先生自身が書いていないことがうそのように、世界観の踏襲は完璧。
ミスタの4へのこだわり、フーゴのナランチャへの急な「キレ方」、
ブチャラティのヘロインへの憎しみ。
多分、大ファンでも満足したんじゃないかな?
新進気鋭の作家とタッグを組んで、第二弾・三弾も予定されているとか。
うーん楽しみ!
何度も読み返してしまって、本はひどく汚れてきてしまいました…。 黄ばんでしまい、開いたクセがついて、きっちり閉じなくなってしまいました。 読み返したのは、内容を理解するためでもあったのですが、 読んでいても飽きない内容だからこそ、可能だった事かも…。 ストーリー展開というよりも、キャラクターそれぞれの感情・心境がとてもリアルで、それを感じることに全く飽きがこない作品でした。 それらを感じたくて、とくに気に入った箇所は念入りに読んでしまう。 読めば読むほど、この作品に引き込まれ、感じてしまう。 たぶん、キャラと同調して私は百面相をしていたと思う。 その結果、まるでキャラと行動を共にするかのようになってしまい、 次へ、次のページへと進んでしまいます。 私はそうでした。大変面白いと思います。
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