11月6日で没後20年の歳月が過ぎながらも現在もなお人々の心を惹きつけてやまない永遠の俳優〈スター〉・松田優作!
生誕60周年、没後20年のメモリアルに合わせて映画雑誌の老舗『キネマ旬報』が本誌のデータベースを駆使して過去の松田優作関連の全記事や出演作品紹介、さらには逝去当時の追悼や7回忌の特集記事まで掲載し、そのうえ特別付録として松田優作の貴重なインタビュー付のCDまでもが収録されており、まさに90年もの歴史に及ぶ『キネマ旬報』ならではの豊富な資料を生かしたボリュームある内容となっている。
当時大ブームとなった角川映画の超大作に主演として大抜擢された『人間の証明』、アクションスターとしての地位を確立した『遊戯』シリーズ、巨匠・鈴木清順との出会いで自身の役者人生に影響を与えた『陽炎座』、同世代の天才・森田芳光との出会いにより新境地を開いた『家族ゲーム』、当時としては珍しい主役兼初監督作品として挑んだ『ア・ホーマンス』、念願のハリウッドデビューを果たしながらも遺作となった『ブラック・レイン』などなど…。
その時代々々のインタビューを読むたびに映画に対する熱い思いやまたひとつに留まらず、常に上へ進み続けようとする気持ちが表れる反面、現時点での評価や周囲とのギャップにやるせない気持ちを抑え切れない様子がよく窺える。特に付録のインタビューでもニューヨークで賞賛を受けた『家族ゲーム』での凱旋インタビューで海外メディアと比較して日本のメディアや批評家の反応に憤慨したり、『ア・ホーマンス』のインタビューでも当時公開され、話題となったマイケル・チミノ監督の映画『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』での東洋人の配役にジョン・ローンが抜擢された事に何故自分じゃないのかと悔しがっている様子など後の『ブラックレイン』への布石となる優作の胸の内がふつふつと窺える貴重な内容となっている。
最後に没後20年を過ぎた現在も多くの著名人たちに影響を与え、伝説として輝き続ける松田優作であるが、以前、爆笑問題の太田光氏が優作について語られたコメントが私自身も同じ気持ちであったので印象的でした。
「夭折するのは仕方がないにしてもできればあと数年生きて、数本のハリウッド作品に出てくれれば、(ハリウッドにおける)松田優作伝説としては完璧だった。」
ニコニコで見た、和楽に感動したので、衝動的に購入しました。 全部和楽なのかと勘違いしていました。(ちゃんと説明文を読まなかった私が悪いのです(-_-;))
それでも付属のDVDの和楽プロモーションビデオは、それだけでお金を出して買った甲斐があると思いました。 杏之助さんの唄もとても格好良くて合っているとおもいます。
その他の曲も、「和・・?」というのも有りましたが(笑)、基本的にはいい曲ばかり。 ただニコニコで聞けるので、別にニコニコ視聴でも良かったかなと・・・。
とっても澄んだ綺麗な声で一曲一曲を大切に歌い上げているのが伝わってきます。
歌唱力が素晴らしいので危なげなく安心して聞いていられます。
あと、普段あまり馴染みの無い三味線の音色が新鮮でそっちのほうも楽しめます。
とにかくとっても元気をもらえる作品です!
買って損はないですよ!絶対おススメです☆
「愛の流刑地」「失楽園」でおなじみの渡辺淳一先生が絶賛した70年代を代表する作品。
私は渡辺先生の著書でこの作品を知ったので、どちらかというと新参者ですが、だまされたと思って買って観ました。
いまから40年近く前の作品なので、古さは否めないのですが、これが女性監督(それもイタリア人)ということにまず驚きです。カトリックの本山、バチカン国の規律に反するような官能的な内容。
私たち日本人は多神教のため、1つの宗教とあまり深く関わりがないせいか、けっこう淡々としていますが、海外ともなれば、信仰している宗教をかたくななまでに守る傾向が強いです。イタリアはバチカンが国の中にあり、厳しい戒律があったりします。イスラムの厳しい戒律などもそうです。先日ジャーナリストの池上彰さんが、TVの特番で宗教のことを調査してましたね。
作品の内容は第2次世界大戦の末期、ユダヤ人迫害が激しさを増す中、ユダヤ人の美少女とナチスの将校が、許されぬ恋により破滅へと追い込まれる話です。少女は終戦により解放され、指揮者と結婚し幸せな生活を送っていたのに、あるホテルでフロントをしていたナチス将校に再会してしまい、2人の運命が悲劇へと変わってしまうのです。
カトリックは不倫は厳禁ですし(どの宗教もダメですけど、確かイスラム教はムチ打ちの刑です)、性交渉は子孫繁栄のためということが最優先と聞きました(だから妊娠中絶はタブー)。バチカンでは毎日ローマ法王の説法があるそうで。(ところが今のローマ法王はネオナチだったという過去が。なんたる偶然)
そのタブーに切り込んだということが意義があるので、私の評価は4つ。1つ減らしたのは、この宗教観があまり日本人に理解されてないことで。内容は当時としてはかなり衝撃だったと思われますよ。
できれば女性に見てほしいです。ストーリーは現代のように分かりやすくないので、考えながら観ないといけないですよ。何回も観ないとわからないところもありますね。一見しただけではこの内容は完全にはわからないかも。
AVとか、ポルノ映画とは違いますのでご心配なく。
「クラシカルロマン」というのはシリーズ名のようなので、副題に「姫君の品格」と銘打ってもいいような、正統派お姫様のお話です。
ストーリーはこの作者さんらしく、丁寧でしっかりしてますし、なんといっても「姫君らしい姫君」「お似合いのヒーロー(ちゃんと上品)」キャラがすてきです。昨今の少女小説ではめったに見られないんですよね、姫様らしい姫様。
真っ白な深窓の姫君が、ノブレス・オブリージュとは何かを学び、期待される役目を果たし、お似合いのお相手と初々しい恋に落ちる。なんの変哲もないのですが、ものすごく新鮮です。
肉食系だったり無敵だったり無謀だったり無能だったり傍若無人だったりのヒロインに食傷した男性読者にこそ、オススメしたいと思います。
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