ヴォーカルが、貧しすぎます。たぶん、彼の映像付きで観るためのものなのでしょう。 でも、昔懐かしの歌を今風の過激なアレンジと速いテンポで再録したのって面白いから好きです。だって、笑えるでしょ? 「サザエさん」の今風カバー曲とかも聴いてみたい。
これは新潮社の「とんぼの本」シリーズです。やや幅広のサイズで、写真や絵などの図柄がたくさん載ってます。池田さんは丁寧な調査と、冷静な筆致で、フランス革命という時代の激動の中で自分らしく生き抜きながら、必然的に劇的な生涯を送らざるをえなかった女性たちのプロフィールを書いていきます。革命の首謀者の一人を短剣一つで暗殺し、最も優美にギロチンへの階段を上っていった暗殺の天使、シャルロッテ。ルイ15世の愛人として宮廷に君臨したデュ・バリー夫人。マリー・アントワネット、その娘、テレーズ。ナポレオンの婚約者だったデジレら、総勢11人。彼女たちの人生が、年代を追いながら収録されているので、読み進みながら、フランス革命全体の流れも、彼女たちの人間味溢れるエピソードの後ろにかすかに感じられる。それにしてもフランス革命は、バスチーユ牢獄の襲撃からナポレオン皇帝即位まで、わずか10年の間の出来事だ。その間、パリを中心に、時代と世界が沸騰した。彼女たちの生命も、その熱の中で燃え上がり、炎となった。フランス革命を生きるとは、そういうことだったのだろう。
往年の名作少女漫画「ベルサイユのばら」の3頭身キャラ4コマ+コラム本。
現在、朝日新聞の土曜日版別刷りで連載されている4コマとコラムを収録しています。
4コマはベルばらの作者である池田理代子先生直々のベルばらセルフ(突っ込み)パロなので、かなり面白いです。
弩級のシリアスが描ける(書ける)漫画家(作家)さんは、同じベクトルでギャグ漫画も描ける(書ける)ことを改めて証明してくれている内容です。
ベルばらを知らなくても3頭身キャラたちが巻き起こす出来事に思わず「プッ」と笑えますし、ベルばらを知っている人は「あー、そんな突っ込みもアリよね」と笑いながらついつい頷いてしまうというか。
4コマ漫画と一緒に掲載されているコラムもかなり面白いです。続刊希望。
題材・原作・アニメ化の3拍子そろったシリアス・アニメの草分け的名作。映像も原作に劣るところがなく、しかも豪華声優陣の力演がひときわ光る。特に後半はストーリーの展開が急を告げ、息を持つかせぬ演出の妙をみせる。美化するものは徹底的に美化することにこの手の作品の意義があるのはいわずもがなだが、キモをシッカリと押さえて若い感受性にもシッカリと訴える力を持っている。 映像化に伴いもっとも問題となるのは声優陣の起用と仕事だが、私が特に評価したいのは、志垣太郎のアンドレだ。彼を抜擢した制作者の卓見は驚愕にも値する。彼はここでまさにアンドレとなっており、そのアンドレはまさにあのアンドレなのだ(意味不明?)。むろん、田島令子のオスカルも盤石の出来映えで素晴らしいの一言。 この作品が待望のビデオ化されたときには驚喜したものだが、DVDとなっては出費も倍増。しかしこの作品を永久に我がものとすることのできる歓びを思えば、決して高くないと考えるのは私だけではないだろう。
これまでフランス宮廷の話が中心であったのが オスカルの衛兵隊への転属や、黒い騎士による 事件などで、単なる侍従のようであったアンドレが 一気に表舞台に立っていきます。 髪を切り急に美形度も上がり(笑)、ベルナールとの 対決で視力を失うという劇的なハンデを背負う のですが、「男」らしさが急激に増すのも魅力的。 それにしても「アンドレ 青いレモン」って 題名はどうにかなりませんか?恥ずかしい~~!!
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