ドラマ「高校生レストラン」の怪しい老人、織本順吉を見て、この作品を思い出しました。池田敏春の全盛期、永島敏行と永島暎子も全盛期、仙道敦子もよかった。角川映画も三人娘全盛期にも関わらずアイドルなしで、成功した希有な作品ではないでしょうか。即身仏という神秘的信仰対象をエンタテインメントでリアルに教えてくれたエポックメイキングな作品でもあります。即身仏の造形や特殊メイクも出色。もっと高く評価されてもいい作品でしょう。ホラーではありません。ちょっとオカルトなエッセンスのあるミステリーです。公開時の併映は、渡部典子の「晴れ、ときどき殺人」晴れ、ときどき殺人 デジタル・リマスター版 [DVD]こちらもけっこう面白かった。けど、なんとWikipediaに項目が無い!(2011年5月現在)という珍作品。
即身仏 出羽三山 東北ミステリーを書かせたらこの人が一番だと思いました。ミステリー作家がミステリーを解く・・・。この著書で多くの知識を得た気分になります。コンビニで偶然手にした本だったのに出会いに感謝します。
息身仏を読んで・・・宗教を超えて仏の道を説く 既成宗教の最高位にまで上り詰めた人が宗教を超えて(どこかで否定して)仏の道・禅を説いている観を深くしました。 それは著者が述べる言葉の裏裏に国を思う国家観が根着いているように見受けられます。青年時代国を救う志を立て海軍に身を置いた思いから来るのではなかろうかと推察しています。宗教と国家観があまりにも乖離している現世を見るとき一般凡人には大変わかりやすい仏の道・禅に目を開かれます。海軍兵学校同期生の一人から寄せる読後観です。
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