女性マゾヒストの目覚めは、「O嬢の物語」によることが多い。では男性は? 「家畜人ヤプー」だ。人体改造、タトゥー、四肢・性器切断、食人、スカトロジー、すべてのハードマゾの実行不可能な夢が、ここにある。フィクションとして。ノーマルにとっては、ダークな近未来SFとして愉しめるだろう。
2年ぶりに読み返してみたのだが、やはり『家畜人ヤプー』は、『家畜人ヤプー」であった。 読者は、小説の中のスケールに圧倒されるととともに、著者の知識量にも圧倒されるであろう。確かに、後者が前者を凌駕することもあり、著者の博学が、話しの展開を邪魔することも少なくなく、ウルサク感じられることもなくはないのではあるが、がしかし、それを補って余りあるディティールをこそ、賞賛すべきであろう。
創造を絶する漫画です。衝撃的です。 このエロさは、子供にみせてはいけないレベルです。 大人向けの漫画です。 露骨なセックス描写は、ありませんが、引き込まれるエロティックです。 気持ち悪いが、展開が非常に気になる。 江川漫画、ひさびさのヒット。
私は沼正三のファンですが、ファンというだけでなく、 普段見ることができない「マゾの世界」が見れる面白い本だと思いました。
また、「家畜人ヤプー」や作品論の時とは文体が全く違い、 エッセイなのでかなり読みやすいです。 ところどころに笑いがあります。
戦後の風俗についても語られていて、時代をうかがえる貴重な内容です。
沼正三、戦後の時代が少しだけ分かる本なので、かなり満足しました。 本のデザインもシックでおしゃれです。
それと沼正三といえば、本文の前に、ある作品からマゾ的な文章を一部抜粋 しますよね。この本の全ての章にもそれがあるので、自分の知らない本のタイトルが 知れてお得な感じがします。
お得といえば、彼の未完小説も載せられているので、そちらも楽しめます。
漫画を読んで次の日もトラウマのようにどんよりしたのは初めてです。
日本人が描いた世界観だからまだ許されるが、これを白人が描いたら問題になるでしょうね。そして黒人の方には読んでもらいたくない漫画です。めちゃ怒ると思います。
SMというテーマらしいですが、読んでいて自分には全然感じません。
SMというより、日本人であるという余り今まで気に留めなかった自分自身の尊厳が揺さぶられる作品でした。
だから次の日もその次の日も、自分自身が家畜という気持ちのままどんよりとしました。
息子が高校生になったら貸してもいいけど、それまでは机に閉まっときます。
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