この人の言う事は嫌いだけど、冷え性の人は体を冷やせ!ってとこは納得できます。(立ち読みです。)
『解病』は「げびょう」と読むそうである。
それが本書からの唯一の収穫であった。
「けびょう」と読むのでは「仮病」に失礼です。
『脳内革命』のようなトンデモ本を、過去に出版したサンマーク出版ゆえ、過大な部分や眉唾な部分がある可能性は捨てきれないと覚悟の上読む。
活性酸素や過酸化脂質の内容に異論はない。
加齢臭が、脂肪が過度に酸化した過酸化脂質が分解したノネナールから発する匂いであるというのも、実際は、皮膚に潤いを与える皮脂を分泌する皮脂腺の中に発生するパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)という脂肪酸と、過酸化脂質が結びつくことで分解、酸化されてできるのがノネナールなのだが、まぁよしとしよう。
しかし、「ミトコンドリアを増やせば、私達の体は10年くらいは簡単に若くなることができる。」との言い分は過大表記ではないか?
しかも著者近影が無い為、60歳の著者がどれほど若いか確認できないし、カロリー制限の猿の写真は、他書で見た事があるが、本書にはないなど、大きめの字で余白もふんだんに使っているにも関わらず、図説や写真が無く、不親切である。
折角ミトコンドリアの量を増やす方法として、
1,マグロトレーニング(=サーキットトレーニング)をする(強めの運動でミトコンドリアをより効率的に増やす方法。 強めの運動で、有酸素状態に短時間で突入する事で、脂肪合成をストップさせる。
具体は、30秒小走りで走り、1分ほど脈が整うまで歩く、また30秒小走りをする)、
2,姿勢を保つ
3,寒さを感じる
4,空腹を感じる(プチ断食などで、エネルギーの枯渇状態を作り出し、もっとエネルギーを作らねばならないと認識させる)などのアドバイスをし、それが本書の要点となっているのだから、
マウス実験から導いた(人で確認されていない)「寒さを感じるとミトコンドリアは増える」の項で、「サウナの後にすぐ水風呂に入れ」などと子どもでも知っているような、心臓マヒの危険性がある行為をお勧めするようなバカな記述を何故入れるのか?と、首を傾げる。
それでも好意的に書いておくと、
ミトコンドリアが正常に働き、核の遺伝子が傷つき、癌遺伝子のスイッチがオンになってしまった細胞が、自らアポトーシス(死ぬ)するよう命令する事で、がん細胞が腫瘍になるのを防いでいる。
ミトコンドリア内のALDH酵素の働きで、酒は分解・解毒される。ミトコンドリア外にあるMEOS酵素は、酒を飲めば増え、飲めなかった人も飲めるようになるが、そうすると薬が効きにくくなったり、活性酸素が発生する。
早く沢山食べると、その分のエネルギーを一度に多く使うので、多くの活性酸素が出る。
食事に毎回気を遣いすぎても、ストレスが溜まって、身体を蝕む結果になる、とのことで、ゆっくりゆったりとした生活が、活性酸素を少なくし、ミトコンドリアを増やすと心得、本書を参考に運動を始めて、慣れてきたら自分なりのペースに合わせて少しずつ運動量を調節して、自分のペースでゆったりと続けていけば、健康でいられるだろう。
最後にもう一丁、
「血液中のカロテンが多い人は、介護要らずなので、緑・黄・赤色の野菜を抗酸化の為にも摂れ」と書かれているが、ビタミンCの危険性は書いてあっても以下は書いていないので、抗酸化サプリ摂りすぎは、体内の抗酸化能力を下げるとの研究結果もある事を追記しておく。
今まで、間違った情報にどれだけ踊らされていたかということを 思い知らされました。 そうですよね、人の体って食べたものからできてるんですものね。 健康を維持したかったら、食べ物の質を考えなければ・・そして 病気のメカニズムも知らなければ・・・ それを、とてもわかりやすくていねいに書いてくださっているので、 一日で読み切ってしまいました。 これからもずっと手元に置いて何度も読み返したい本です。 是非、お医者さんに読んでほしいですね。
ゴボウ茶を飲むと20歳若返る!で衝撃を受け、新刊という事でコチラも買ってみました。
まさに目からウロコ!という内容で、今まで健康に良いだろうと思ってやっていた事をいくつも打ち砕かれました...
ただ、全ての生活を南雲医師の推奨する「生き方」に変えるのはかなり至難の業そうなので、すこしづつやれる事からやっていこうと思います。
最近「体が老いてきたな...」って感じる方にオススメです!
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