デイヴ・スチュワート & バーバラ・ガスキンの1988年作/2010年再発版
アメリカ盤「Up From the Dark」に収録の日本未発表7曲と、86年のシングル「Locomotion」を含む全9曲入り編集アルバム。
リトル・エヴァの“The Locomotion”のカヴァーをはじめ、お洒落なポップセンスを巧みなアレンジで聴かせ、
どこかアンニュイなバーバラの歌声が耳に優しい。他にもテンプテーションズ“I'm Losing You”、
XTC“Roads Girdle The Globe”、ハニーバス“(Do I Figure)In Your Life”などのカヴァーも収録。
2010年盤ボーナスには“The Locomotion”のシングルミックスと、2010年のリメイク曲を2曲追加収録。
前作までの妖しい雰囲気から一変、ディストーションギターのイントロで始まるロックナンバーで幕を開けたアルバムは、ポップクラシックにもなった"There must be an angel"や女王Aretha Franklinと同等に歌いこなすAnnyが印象的な"Sister's are ・・・"などバラエティーに富んだ内容で聴いているほうが多少戸惑ってしまうほど。それまでのブリティッシュポップ一色の印象から、ロックからR&Bまで幅広くカバーできるAnnyのヴォーカルが大々的にフィーチャーされ、それをDaveがうまく引き出した結果、ジャンルの幅が広がったのでしょう。彼らのターニングポイントであり、最高傑作のアルバム。
完全な初心者向けの本ではありません。コードの名称や仕組みなど少しくらい知識がないとついていけない可能性があるので、注意してください。文章はくだけた感じで堅苦しくなくていいのですが、訳し方の影響か若干わかりにくい表現があるようにおもいます。読んで得るものはありますがちょっとクセがある本ですね。
かつてのロッドのイメージより少し落ち着いた感じの
ゆったりと時間を過ごすには、とても良いお得なセットかも。
スタンダードや隠れた名曲など、ジャジーな感じで私は好きです。
金曜の夜や「チョットBGM欲しい」てなシチュエーションで
活躍してくれそう。
ネルソン・マンデラ氏が提唱した、エイズ撲滅のためのベネフィット・コンサート。
今をときめく歌姫・ビヨンセ、ライヴ・エイドの発起人・ボブ・ゲルドフ、アフリカの雄・ユッスー・ンドゥール、イギリスの重鎮・ピーター・ガブリエル、常に社会問題に投企し続けるU2のボノとエッジなど、重要人物はすべて参加しています。
しかし、なにぶん、参加アーティストの音楽性が広いので、全部の音楽に興味をもつことは不可能です。一回ざっと見たあとは、自分のお気に入りのアーティストを選んで見るしかありません。ちなみに、ビヨンセは一曲のみ。クイーンは、女性のアナスタシアがヴォーカルを取っています。
ライヴを見ていて気になったのは、ひとつまちがうと危険な全体主義的な趣向です。各アーティストがマンデラ氏に敬意を表して彼が囚人時代につけていた番号を「46664」を連呼する場面がいくつかあるのです。でも、こういう英雄崇拝、個人崇拝は、観衆にエイズ撲滅のために一致団結を呼びかける目的もあるとはいえ、エイズに苦しむ名もなき人々に救いの手を差し伸べるというこのライヴの目的に反しているように思いました。
さて、ぼくが感動したのは、ライヴ本編よりも、おまけ映像のなかで、ボノとビヨンセがエイズ感染者もいる産院、孤児院を訪れた時の模様を悪い画質ながら収めた映像です。ボノはともかく、ビヨンセが通常の接触では感染しないということをよく理解し、冷静に行動している点に感動しました。科学的安全を超えて情緒的な安心を求める日本のポップ・スターではなかなかできないでしょう。そのほか、エイズの現状について知るには有益なボーナス映像がいいですね。
|