坂の上の雲や仁に出演している藤本さん。
トーク番組時の人柄が素敵で、もっと知りたくなって購入。
選手時代や下積み時代の苦労や迷い、悩む姿も正直に伝えていらっしゃいます。
自分もほぼ同じ世代ですが、今からでも何か一生懸命やりたくなる本です。
何度も読み返し、勇気をもらっています。
買ってよかったです。
秋山兄弟についての本はたくさんありますが、同時代の広瀬武夫についての本はそんなに多くはないようです。ですので、この本はとても貴重ですね。読みやすいので、中高校生でも読めると思います。明治時代にこれほど国際感覚に優れ、武人としても勇敢で行動力があり、律儀で一般の人からも人気があった広瀬武夫のことを、今の人たちに、もっと知ってもらいたいです。我が家では親子三代で回し読みしました。昭和一桁の父が「広瀬中佐」を歌いだし、みんなで拍手喝采でした。
ドラマ「坂の上の雲」で描かれている格好よさに惹かれ広瀬武夫の人となりを知ることができればと思い手にとりました。本書後掲の協力者一覧、参考文献を見る限り丹念に資料にあたって書かれた評伝小説だと思います。著者が大分出身で同郷の偉人を著したものであることを割り引いても、広瀬氏が素晴らしい人間であることがわかる内容で、読後、こうした好人物が早世したことが惜しまれてなりませんでした。軍神として祭られたが故に、現代において広く教育の場で同氏が取り扱われることは殆どないのかもしれませんが、今のような時代だからこそ、一本筋の通った氏の生き様を子供たちに知らしめ手本にしてもいいと思いました。読みやすい文体で、出版社の意向でしょうがルビがふられた漢字も多く、広い世代で読むことができる良い本だと思います。是非これから人間形成が進む中学・高校の世代の子供にも読んでもらい、人として男としての格好良さに触れて欲しいと思います。
この本は編著であり著者が多い。編著の宿命としては 求心力に欠けて いささか散漫になる点がある。その意味では本書も それを免れていない。
この本の「徳」は 秋山自身が書いた文章が比較的よく紹介されている点にある。秋山真之の有名な点は 「秋山文学」とさえ言われた その美文にある。いくつか紹介されている秋山の文章は 流石に古くさいが それでも 音読してみると その響きがよく分かる。漢文を日本語に「翻訳」した際に 発生した 文章の美学には 時々嘆息するのみである。
こんな美しい日本語がかつて有った。この点で 明治と平成を比べると 小生は 明治に軍配を上げてしまう。
広瀬が良い男なので、読んでいて爽快である。
自分としてはかなり好きな本です。
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