他界された作家・早乙女貢氏が書かれた山本覚馬、八重兄弟の物語。 小説なので色々な逸話が入っているが、読みやすい。故・宮崎十三八氏が 編集された『会津藩戊辰戦争史料集』の中の八重の回想録も世に広まっているもので 貴重なもの。なお、解説文もそのまま活かすために宮崎氏婦人から許可を得て 掲載されている。早乙女氏のも同じようにであり貴重なものである。
大河ドラマの予習として読みました。可もなく不可もないそんな内容。続編として京都時代の八重を描いたもとの、従軍看護婦として戦う話の3部作です。当巻で思ったことは戦争で敗者になることの辛さは、特に庶民や女性など弱者に犠牲が付きまとうことです。会津での戊辰戦争を女性の視点でとらえた新鮮な話でした。
幕末のヒーローたちが,聖書を読んでいたあるいはキリスト教の洗礼までうけていたというお話といってしまえばそれまでですが、この精神が明治維新期の日本を支えたことは驚きでした。さらに「西郷隆盛の敬天愛人」について常日頃聖書の愛の記述に発想が似ていると思っていたこともあり、今回そのわけが解明され、眼から鱗が落ちたように眼の前が開けた気がしました。お勧めの一冊です。聖書を読んだサムライたち もうひとつの幕末維新史
今後も、有象無象の便乗商法で、「新島八重」本は出版されることだろう。 しかし、読者諸兄よ、欺かれることなかれ! 新島八重本の中で、今のところ真っ当な良書は、 吉海直人著の本書と、 本井康博氏の「ハンサムに生きる」、 故・早乙女貢先生の「明治の兄妹」、 福本武久氏「新島襄とその妻」しかないということを!! (上記、残念なことに本井氏と福本氏の著作は、入手困難)
あとのほとんどは、資料にもならない「その手の本(=便乗本にすぎない本)」です。 どうせ手に取るなら、こちらをどうぞ。
|