現場で生でみたトーク、 USTで観たトークの数々が文字に起こされているだけで、
また違う世界観を味わえることができました。配信では小さく入っている宇川さんの
突っ込み、補足説明なども時々収録されています。
配信ではツイートに夢中になっていたりして、聞き逃していた部分多数!
まったく気にならなくて本書ではじめて味わう対談者のトークにものすごく興味を引かれる
ものがあって、配信を観ておけば(あるいは現場に行ってれば)良かったと後悔する
ものもありました。
巻頭、巻末の写真は現場スタジオに行ったことのある方なら、「ああ、この感じだ!」と
思うはずです。あと、小室哲哉氏のスタジオでの写真が秀逸です。配信をみていて、とても
気になる瞬間でした(みなさん、そう思ったはずです!)。
残念ながら、FREE DOMMUNEは中止となってしまいましたが、この本の対談を読んで
配信と現場と、きっとまた開催されるであろうFREE DOMMUNE 02のためにしっかりと
DOMMUNEの世界観を復習しておきたいものです。
通常、雑誌やサイトのインタビューや対談では、それを聞いているのは、インタビュアーや
カメラマンだけです。それが、現場にしろ、配信にしろ、一度聞いているものがこうして
テキストになっているという不思議な感覚。既に観た映画のシナリオを読んでいるような・・・
そして、そのシナリオを読んでいくと、見過ごしていた重要なセリフを見つけたり・・・
今度は、 DJプレイ中心の DOMMU本も読みたい・・・ってそれはエレキングの方ですかね!
私は赤塚漫画をリアルタイムで読んでいた世代ではないが、
このCDは冒頭から最後まで楽しく聴くことができた。
つまりは「赤塚不二夫そのもの」を、
それぞれの演者が音楽表現した結果が今作なのだと思う。
歌唱の上手下手や演奏スタイルは考えてはいけない。
いま一度「天才バカボン」を一通り読みなおすといい。
赤塚不二夫自身が追い求めたであろう「非常識の軌跡」。
あれを音楽表現しようとは、甚だ天晴なバカさではないか。
真面目が取り柄の人が買うことには、賛成の反対なのだ。
バカ田大学の優等生だけが楽しめるのだ。これでいいのだ。
この日をどれくらい待ちわびたことか!
遂に幻の「まんがNO.1」の一端を覗けるなんて!!!!
まんがもさることながら、井上陽水の「桜三月散歩道」は「氷の世界」に入ってる「桜〜」とは違うナレーションが入ってて、こっちの方が「氷の世界」バージョンに較べて名曲とマニアの間で言われてただけに、聞けるのが非常に楽しみ。
なんだろう?この本は?と、天才バカボン大好きな私は即購入。
ページをめくるとカラーマンガが突然丸々1本はじまり、大爆笑!そのあとは、昭和の懐かしいシーンやギャグ、キャラクターが次々と出てきて、大笑いしたり、「そうだ!そうだ!」と納得したりしながら、あっという間に読破しました。
赤塚りえ子氏のあとがきにもありましたが、笑うことはすごくたくさんの元気をもらえるんですね。「天才バカボン幸福論」というタイトルにも納得です。
個人的には、「実物大のパパとバカボン」のページが懐かしくて懐かしくて。あのページを見て床に転がりながら笑ってた小さいころの無邪気さを、最近忘れてたことに気づきました。バカボンってすごいなぁ。
フジオプロダクションもいっしょになって選んだだけあって、本当に選りすぐりの爆笑シーンが1冊に凝縮されている本です。カバーが表裏でマンガが印刷されてたり、ページの上下が逆になってたりと、「赤塚流の仕掛け」も多数あり、ファンには超保存版の1冊だと思います。
あー、おもしろかった。
この対談は、1999年頃に行われたものです。
赤塚氏が食道癌の手術を行って、声が出せないような時期があったそうです。
その頃対談の企画があって、奥様が、「赤塚らしいものを」と要望したそうです。
トキワ荘の仲間達、手塚、石森、藤子Fが揃ったように60歳で亡くなりました。
赤塚氏は当時63歳。死を十分に意識した上での対談と思われます。
このため7人の対談相手は凄いメンバーになりました。
そして、対談者も、これが最後かも、という気持ちで引き受けたのではないかと推測しました。
途中で、話が支えたり、寝ちゃったりもあったようです。赤塚氏の体調は最低だったと思うのですが、みんなが、赤塚氏への敬意で対談を支えます。
読後としては、対談の内容はタモリ、北野武、松本人志、立川談志、荒木経惟とダニエル・カール、柳美里
で雰囲気が異なっています。
先の5人は良く知っている、または、笑いをやってきた人で、赤塚不二夫の作品群へのリスペクトがあり、尚且つ、赤塚氏が相手を尊敬している印象です。
ダニエル・カール氏は赤塚氏のリクエストで、アメリカ人でありながら山形弁を駆使して日本で生活していることに興味があったのだそうですが、赤塚氏の思いが上手く言葉に表せなくていらいらしている感じを受けました。
柳美里さんは、赤塚漫画の分析をしようと試み、これも上手く噛み合いません。
それでもこの7人との会話を通して、赤塚氏が当時何を考えていたのか、判ってきます。
赤塚漫画が与えた影響の大きさを感じられる対談でした。
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