ヒロイン・風見みずほ先生が自ら(笑)DJをつとめるラジオ番組『おねがい☆ティーチャー・みずほ先生のはちみつ授業』内でオンエアされたミニドラマを収録している他、オリジナルミニドラマも収録! ミニドラマの脚本はTV同様黒田洋介氏が手がけている。 キャストもみずほ先生&草薙 桂に加え、縁川小石・水澄 楓・森野 苺・間雲漂介・四道 跨といったメインキャストが登場。また、オリジナルドラマには桂の叔母・江田島このはが登場する。 宇宙人のみずほ先生ならではのトンチンカンな言動とそれにあたふたする桂、苺の冷静なツッコミ、漂介の暴走など、TVや連載漫画ともまた違う「おねてぃ」が楽しめる。 ラジオ番組は一部地域でしかオンエアされていないため、涙を呑んでいる方はもちろん、!!まだ聞いたことがない方にもお勧めの品。
よく売れているようなので、読んでみた。気に入る/気に入らないは人それぞれ。個人的には、老いに対して自立の大切さを促す視線には新鮮に感じるものも含まれていた。ただ、少なくとも自分の周りを見る限りは、多くの年配者が「他人に迷惑をかけたくない」と自立して生きることを願っている。なのに、体が不自由になってゆくにつれてそれがなかなかできなくなってしまっているというのが実態のように思う。
それにしてもこの本、主張の根拠となるロジックがところどころおかしい。
例えば、日本の高齢者医療サービス利用度がアメリカ/フランス/ドイツ/韓国と比べて高い理由として、日本の老人が「保険料を払っているんだから元をとらなくては」と考えがちだからだとしている。しかし、このデータからはそんなことはとても読み取れないし、日本人がこれら4カ国の人たちよりも元を取ろうという意識が特別強い国民だというのも考えにくい。
また、今の日本の間違いは備えをしない人がかなり増えたことだという主張も、ここで紹介されている単年度のみの統計値でどうして過去と比較したこんなことまで断言できるのか、首をかしげてしまう。
映画や美術館のシニア割引はあっても良いし、後半では各種無料イベントも活用して楽しめと主張している一方で、高齢者向けのバスの値段はむちゃくちゃだとしている。しかし、映画鑑賞や美術鑑賞は単なる娯楽である。一方、足腰が弱った老人にとってはバスは大切な生活の足である。「安いから暇つぶしに乗っているという人もいました」などという例外を強調しながら、娯楽ならOKなのにバスの割引については批判するのはどうだろうか。
言葉使いの硬軟が巧みで読者の共感を呼ぶ文体だが、根拠が適切ではない意見を言葉の上手さで押し切っている部分も散見される本だった。
惜しくもなくなられた三浦綾子氏の自叙伝、信仰の軌跡です。キリスト教に目覚めていく中で、神が人の心と人生にどのように影響を与えるかを闘病生活と重ねて描いています。愛する人を失った夜、ギブスベットに横臥し身動きもできずに号泣する著者、よりそうように亡き人の寝息が聞こえる・・・圧巻でした。 理不尽な体験に神の存在なぞ、と言いたい方はたくさんおられると思います。しかし、神の愛をそのような事柄を通して体験し、信じるようになったと確信をもって著者は語りかけます。生きる意味を探しておられる方へお薦めです。
聖書というと、ほとんどの人が読んだことがないでしょう。 特にイスラエル人の歴史である旧約聖書は、読むのが大変です。 そんな旧約聖書をわかりやすく解説してくれるのがこの本です。 旧約聖書は分量が大きく、読むのは信者であっても大変です。 その中で重要部分「神」と人間が触れ合う部分を、小説風に わかりやすく解説してくれます。 さすが小説家だけあって、聖書をごく普通の人にもわかりやすく 書いてくれます。 個人的には、ソドムとゴモラの崩壊が一番面白いと思いました。 少しでもキリスト教に興味がある人に是非お勧めの一冊です。
三浦綾子といえば、何をおいても旭川である。ファンの聖地となっている記念館があるのも、本作「氷点」で冒頭のシーンで登場する外国樹見本林だ。「氷点」を前篇「続・氷点」を後篇として、全部観ると3時間近い大作であるが、一気に観せてしまう魅力がある。藤田監督では珍しいことだぞ(笑)。4か月という映画本編並の大ロケーションも、効果を上げている。旭川で撮られたシーンは見本林近辺などに留まり、思いの外少ないが(雪の旭川商店街セットは、メイキングを観ると横浜!ということがわかる)、知床でのラストシーンや北大・富良野ロケなど、道内撮影も多い。会津若松まで行っているのもビックリだが。俳優では石原さとみの成長が垣間見えて、嬉しい。だんだん目標の吉永小百合に近づいているのでは。他作品でも書いたが、長澤まさみを現時点では上回っているといえよう。貫地谷しほりとのコンビは、このあと堤組の傑作「包帯クラブ」にも受け継がれることになる。飯島直子は、もう少し性悪に演じたほうがよかった。完全に石原に負けていたからね。まあ、三浦綾子のデビュー作にして代表作だから、ヘンな出来になることもないだろうが、このスケールならば映画本編で観たかったなあ。いい作品です。星4つ。
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