冒頭からのせてくれる、本当に楽しめる作品です。ただ、第三章までの、ワクワク気分が、第四章からやや「え?」という感じはします。 隣人たちが姿を消していくような怖い町に、自分の愛娘を放置して、悠子は探偵を始めるのですが、ここがどうにもねえ……。 せっかく熱田刑事という強烈なキャラクターがいるのだから、もっと彼には活躍してほしかったですね。後半は彼のものだ、と思っていたのですが。 しかし遊園地が舞台となるあたりなんかは、さすがにいい感じです。余計なことを書いたかもしれませんが、一気に読める佳作です。
小説にしても、ここまで現実味の無い小説をさらりと書いていて嫌味が無いのは野沢尚のセンスだろう。現実味の無さが自然とそれが当然であったかのようにことが運ぶ、登場人物の心理描写は素晴らしい。あぁ、そういうこともあるんだろうなぁと妙に納得させられる。 心だけで燃える炎。身体という一線を敢えて越えないその恋愛とはいかなるものか。 本当の愛とは何かを考えさせられる一冊。一度読み始めたら止まらない。
ドラマを何度もみかえして、ああやっぱりいい、と思う人には非常にオススメ。オープニングテーマのほかに、悲しかったり考え込んだりのあのシーンのバックミュージックが楽しめます。悠子になりきりたい人、なれますw 自主映画やドラマ、ドキュメンタリーを撮りたいと思うような、私と同じような心境の人にも是非聴いていただきたいサントラです。 ただ、ひとつ残念だったのは、大出類子の回想シーンや謎解きのシーンで大いに使われたリズミカルな曲が入っていなかったこと。あの曲は外しちゃだめでしょう・・・ということで星3つにしようかと思いましたが、やはりここは大好きな曲万歳ということで4つに。
序盤にマイアミで銀行強盗が起きるのですが、全く別の話に切り替わり関連が見いだせないまま物語が進んでいきます。
新幹線整備より、リゾート地から首都圏への通勤が可能になったことから地方での不動産開発を進める、中河欧太。
順調に不動産販売が進みだしたところで、リゾート開発地での一家失踪事件が。
しかも一家族だけではなく、二家族も失踪してしまう。
週刊誌にテレビなどマスコミが騒ぎたて、順調に見えた不動産販売は、窮地に。
ここで登場する、テレビ番組「ナイントゥテン」は、「破線のマリス」、「砦なき者」の舞台となるあの番組。
また、「リミット」についてもわずかながら触れられている。
なぜ、一家で失踪したのか?
中河欧太の妻、悠子がその失踪に疑問を持ち独自に調査をはじめていきます。
警察ですら見つけられないのに、ド素人が見つけられるのか?
と若干無理な展開の感じを受けます。
読み進めていくとそういうことなのかと、序盤のマイアミの銀行強盗からつながりが見えてきます。
野沢作品らしいといえばらしいのですが、なんとなく物足りなさを感じてしまいました。
ブリグリに関してはド素人です。「そのスピードで」が聞きたくて購入しましたが、その他の曲もツボで、大正解でした。
ボーカルの儚い感じと、ギターの重厚感の、絶妙なバランスが何とも言えません。早すぎないテンポもイイです。
コアなファンの中には、最近の曲は初期のインディーズ色が失われて残念、という方もいらっしゃるようですが、私はどちらも好きです。
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