たしかにメタルファンなら楽しめるでしょう。著名な、伝説的な、レアなメタルバンドが多数登場しますから。が、単なる洋楽ロックファンの私には食い足りない内容でした。
文化人類学者がヘヴィメタルを解体する、というような触れこみですが、それにしてはこの手のドキュメンタリーを見ていて感じるべき知的興奮がまったくない。これは、監督がインタビューの素人で、せっかくの好素材を目の前にしても突っこんだ質問が全然できていなかったり、聞くべきことが聞けていないためだと思われます。
あと、バンドが生まれ育った環境とか、宗教とのかかわりとか、犯罪との関連性とかいろいろと興味深いテーマを掲げ、ミュージシャンや識者へのインタビューからその答えを探ろうとする構成そのものはいいのですが、監督に仮説がないのは致命的。監督は無類のメタル好きだそうですが、どうもミーハー気分で取材に臨んでいるように見え、そのせいでインタビュー映画の醍醐味である取材対象者とのきわどい駆け引きなども皆無。これが薄っぺらいインタビューの原因であるように見受けられました。
見るんじゃなかった、とは思いませんが、残念ながら、買うんじゃなかった、という後悔はあります。
前作『HANGMAN'S HYMN』(7th)から約2年振りとなる8th。
マスタリングは前作と同じJames Murphyが務めている。一聴して気になったのが、音作りが全体的にロウで、意図的にだとは思うが、ドラムにいたっては、タムがボコボコと鳴っている点だ。収録曲は全8曲でトータル43分と比較的コンパクトな作りとなっている。
そして特徴としては、ゲストミュージシャンが豪華で管弦楽だけで14人で、その中にはSEAR BLISSというSIGHと同様、管楽器(トロンボーン)奏者を有するブラックメタルバンドのメンバーもいる。また中心メンバーである川崎未来氏もシンセ以外にも様々な楽器を演奏しているようで、こういうことからも想像出来るようにオーケストラサウンドの占める割合がかなり大きくなっているのだが、多くのリスナーが期待しているようなシンフォニックな作りとは、若干異なっており、ブラックメタルの持つ荘厳さや邪悪さを増幅させるものではなく、ひとつのパート、ソロ楽器として主張しており、ややもすると、かなり前衛的な印象を受けるかもしれない(勿論、厳かな雰囲気も十分)。そして気になるメタル的な要素が減退しているのかといえば、全くそんなことなく、かなりスラッシーで攻撃的であり、ブルータルなVo、突進するリズム、そこに切り込んでくるメロディアスなギターが素晴らしくこの上ない。言うなれば、これまでリリースされた作品の集大成的な性質を持っているといえよう。特に厳かな5曲目、テルミンを駆使した実験性も面白い6曲目等はついつい聴き入ってしまうほどで中毒性のある作品となっている。
そしてOPETHとは全く異なるものの、前衛的なところもあり作りこまれた作風等、立位置的には近いものを感じた。
届いたとき、大きすぎたかなと思ったけど、つけて見ると違和感ありませんでした。バッグなども」スッポリ入るし、自転車で買い物するのにも、とても便利で気にっています。取り換えるのも簡単で、カゴを変えただけで自転車を買い替えた気分になりましたよ!
下の方でいくつか言われているのが気になるのですが、
これはあくまでも「ブラックメタル」です。
最近はブルータル、メロディック、シンフォニックなど、
多様な音楽性が生まれてきましたが、それだけを聞いてブラックだと
思っていると多くのブラックメタルを受け入れられないと思います。
MAYHEMはスラッシュの名残もあるし、音質もいい方ですよ。
プリミティヴ系などはもっと音質も劣悪で、
単調な繰り返しパターンを多様するものがほとんどです。
最近は境界があいまいなのも多くありますが、
本来、デスメタルとブラックメタルは全然別物です。
同じ基準で聞くこと自体、無理があると思います。
自分が思うに、絵で例えるとデスメタルは写実画、
ブラックメタルは抽象画のようなものだと思います。
前者は純粋に技術や構成を楽しむ物、後者は雰囲気を楽しむ物といった
感じで聞くといいんじゃないでしょうか?
ちなみに自分はDEADやATTILAよりMANIACの悲鳴ボーカルが好きなので、
この作品は少し気に入らないところがありました。
曲的にはMAYHEMではもっともブラックらしい作品だと思います。
ブラックに興味がある。というなら少なくとも
MAYHEMとDARKTHRONEくらいは聞いてみた方がいいですよ。
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