このところ60年代ポップスにはまりまくっている私です。
で、このところオリジナルもいいのだけど、素敵なカバーはまた別のお味で楽しい!って気分になっています。
その意味で、この一枚は、何と言うか、とってもいい。
原曲とはまた全然違う味付けながら(男女のデュオだし)、原曲のよさは失わずで、二倍美味しいかも。
曲の選定にも文句ナシ。
これは、一家に一台ならず、一家に一枚のすてきなモノですぞ(明るい朝によし、グラスを傾ける夜にもよし)。
2000年リリースのマシュー初のベスト盤。といっても3rdの「ガールフレンド」から、99年発表の「イン・リヴァース」までの作品からチョイスしたものです。よって80年代にリリースされた作品からの曲はなく、90年代のマシューの活動における軌跡といえるでしょう。それがほば発表順に並べられています。ちなみにM7の“Devils~”はブレンダン・オブライエンによる「サン・オブ・オルタード・ビースト」からのリミックス・テイクとなっています。それに新たに新曲2曲追加された全18曲から構成されています。 やはり注目すべきはその2曲でしょう。プロデュースはガールフレンドと同じくフレッド・マーと共同で行なわれています。およそ9年ぶりという久々の来日となったサマソニ01ではそのうちのM18“So Far”が披露されていて、曲調としては、コーラスが心地よく伸びやかで清々しくいかにもマシューらしいナンバーだといえます。 例えばガールフレンドだと「ウィノナ」や「イヴァンジェリン」が入ってないとか、選曲的に多少の不満は人それぞれあるとは思うんですが、ここに収められている1曲1曲がエヴァーグリーンで時代に左右されない珠玉のメロディ集だということは間違いありません。
甘い香りは良かったのですが、湯上がりが酷かったです。全身ヌルヌルになってしまい、洗い直しをしました。おまけに、お風呂を洗うのも一苦労。ただ、乾燥肌の人にはおススメです。小さめの浴槽でしたら、砕いて少量入れるのが良いかもしれません。
オリジナルフルレングスのスタジオ作としては「Sunshine Lies」以来3年ぶりとなる新作。
前作は割とハードエッジなロックアルバムだったが本作はアメリカンルーツ濃いルーツロックアルバム。
Matthew Sweetの大きな魅力はギターロック&ポップ、パンクポップ、ウェストコーストなカラフルサウンド、そしてキャッチーで艶やかなメロディ。
本作は、カントリーロック、サザンロック、カントリー&ブルースなトラディショナルアメリカンルーツや、UKサイケ、UKポップ等々なルーツを出した、比較的落ち着いたロック作。
個人的にはこれらルーツ色のあるアメリカーナは大好きだし、以前からMatthewの魅力として既存していたもの。
だから本作も悪いとは思わないが、もう少し各トラックのインパクトが強くても良かった。
個人的にビートルズの「レットイットビー Naked」を聴いてると、本作を思い出して無性に聴きたくなる。生々しい息遣いが感じられところや、ジョンの影もちらつかせる為か?本作はスタジオで出来上がったばかりのミックス前のものを聴いている感じがして好きだ。まるでスタッフになったかのように、スタジオのブース前で聴いている感じがしてリアルだ。最低限のバンドアンサンブルで、どれも歌を大切にした生々しいサウンドに仕上がっていて普遍性を持たせている。また、針を落としたスクラッチ音なんかも入っておりレコードを意識したセンスも微笑ましい。懐古趣味もあったかもしれないが、リアルで今の音に変わりはない。加えてこの人は自分のメロディをしっかり持っているところが素晴らしい。例えばヴァースの終わり部分を半音上下させている奥田民夫のように、ソングライティングの独特の癖は1st,2ndの曲が顕著だったが、本作では緩やかに現れていて円熟も感じさせる。ほんと今から何年後かでも、聴けてしまうピュアなクラシックロックだ。
|