これまでの自身の曲に、様々な女性アーティストを迎えて制作された作品。
いずれも個性的なゲストばかりなので、まるで各々のオリジナルのような仕上がりになっています。
アレンジも、元は宅録中心であったものをバンドでの演奏にお色直し。華やかでPOPなアルバムです。
オリジナルとはまた違った魅力溢れる内容。大満足です!
うだるような暑さ、乾いたアスファルト、汗、雷、雨、沼・・・
それらが見事に演出のメリハリとリアリティに応用されています。
若き刑事と老刑事のメリハリもまた見事!
後の刑事ドラマにどれほどの影響を与えたかは計り知れません。
正に映画の教科書のような映画です。
若き三船敏郎の怒りの演技の美しさも忘れられません。
この映画を観る前か観てからでもいいから、リドリー・スコット監督の 「キングダム・オブ・ザ・ヘブン」を見てほしい。驚くほど結末が似ている。 もともと「キングダム・オブ・ザ・ヘブン」が史実の映画化だから、真似とかではない。 これまでも丹下左膳は製作されてきたが、何か今までと全く違う事がしたいと考えた 脚本家や、監督が「そうだ、あれでいこう」とかんがえたのだろう。それは遺憾なく報いられている。 痛快なだけではない、見る物の心に浮かぶ結末になっている。 丹下左膳の物語の常連の性格も今までと相当異なるがシリーズ中、一番練られたキャラクターになっている。 サラハディーンの役が大岡越前で、エルサレムの若き司令官が丹下左膳の役。
これは正直、五社監督の最高傑作といっていい。地味だが、見事な作品だ。
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