さまざまな形でグリーンの力が発揮されている作品。 語り手が聞いた話、少年の憧れと現実への幻滅(地下室)などを 描き、さまざまな世界へと読者をいざないます。 宗教的作品もあれば、ホラーのような作品も。 短いながらも充実した内容です。
この作品の「縛り」は面白い。 どこからか連れて来られた男女10人が「王様ゲーム」を通じて利己主義になり また絶望の淵に落とされたりする。 某国の客船に拉致されていることまでは10人にも判るが、目的が分からない・・・
こんな「定番」テーマがありながら、盛り上らないのはなぜだろう。 理由は演出と脚本だと思う。同じような設定の「GANTZ」や「インシテミル」などの 競合作品があるために比較されやすいことはある。 「GANTZ」はともかく「インシテミル」は不満が残ったものだが、 本作はそれ以上に不可解で、謎解きがほぼ全くないのが致命傷だろう。
俳優陣は豪華で、石田卓也、木村佳乃、芦名星、前田愛、堀部圭亮、窪塚俊介、山本浩司に夏目ナナ、 ジェイ・ウエスト、それと川村ゆきえまで、これだけクセ者を集めれば素晴らしいシャシン になりそうなものだが、とにかくホンがダメだった。 そして何とも言いようのない「オチ」に至っては、別の意味でビックリだ(笑)。 ジェリー藤尾はどうしてこの役を受けたのだろうか。謎である。 これ、行定組とかで撮ったら歴史的名作になったかも知れないので、本当に惜しい。
また、特典映像が予告編しかないのもマイナスだった。 本作は基本的に「横浜映画」で、船内のシーンは氷川丸が使用されている。 もとはチャップリンも乗った客船だ、もう少し上手く撮れば、これまた見違えただろうに・・・ 作品としては星1つだが、俳優の豪華さと芝居にプラス2つ。
成績が良くても、実際は何も知らない人間。
作中の村上はまさに私をコミカライズした姿です。
そのせいか、私は彼に感情移入し、彼の恋愛を自然と応援していました。
しかし物語が進むにつれ、彼の仮面は剥がれ、その本性が顕になってきます。
既読巻数が10を超えた頃には、私の心はすっかりズタズタになっていました。
村上が苦しめば、私も苦しむ。村上を咎める言葉は、私にも突き刺さる。
彼の暴走がエスカレートしていく様を見て、瞳から涙がこぼれました。
反面教師村上に、「このままではいけない」、と教わった気がします。
私は知識を身につけ、未来を妄想し、そこへ向かって走らなければなりません。
システムの一部だとか、社会の歯車だとかは難しいのでどうでもいいです。
死ぬときに、充実した走馬灯を見れれば、私はそれだけで大満足です。
娯楽で怠惰な人形のような日常の中で、このような漫画に出会えて本当によかったと思います。
自己を否定され、そして自分の脆く拙い精神を破壊されたこの作品ですが、
そのおかげで、ゼロに戻ることができ、ここから新しい人生を切り拓いていけそうです。
無能な自分を隠すための、両親や友達に褒められたいがための、そんな勉強は少しお休みします。
しばらく自分と向き合ってみます。何をしたいか、どうなりたいか、真剣に考えてみたいと思います。
それにしても江川先生のギャグはシュールで笑えますね。セックスの描写も最高にエロかったです。
オチも、この漫画の本質は妄想ですから、私はこれで良かったと思います。
東京大学物語、それはとても胸糞の悪い、最悪の物語でした。
頭脳明晰スポーツ万能容姿抜群の男村上春樹は好きなサッカーをやめ東大合格にむけて勉強していた。そんなとき水野遥という女の子に出会い、彼の人生は大きく変わっていく。村上の超高速思考回路が最高に笑える。本当にあのような頭の回転の速い人がいたら怖い。
最近観たばっかで詳しい事はまだよく分からないけどけっこう面白いです。彼女と二人で東大入る事を目標にして高校生活を過ごす1話しか観てませんが、主人公の頭の良さとストーリー展開は笑わせてくれます。所々にエロも含まれていて、かといっていやらしさは感じられないほどすっきり観れます。ただ、マンガの東京大学物語はエロさにリアル感がまったく感じられないのでこのアニメ版にはマンガとは違うリアル感を期待しています。このDVDは1話と2話が収録されており今から東京大学物語を観る人にはちょうどいいんじゃないかな。
|