個人的に本作の魅力は、一作の中にギャグ・シリアス・人情ドラマ等の要素が乱れ飛ぶ「欲張り感」だと思っているが、本巻では
まさに荒川UBの魅力をぎゅっと3話分に濃縮した内容となっている。
何といってもリクルートの秘書・高井の存在感が抜群。秘書としてだけでなく父親の様な眼でリクを見守って来た彼は、恋人のニノ
に過剰反応と言える敵対心を燃やし、リクの家に寝泊まりし甲斐甲斐しく世話を焼く執着振りは気持ち悪い位だが、最後にニノの
リクへの愛情に理解を示し「子離れ」する際高井の発した台詞「母性には勝てませんなあ…」は、制作側の狙いと分かっていなが
らもぐっと来てしまう。
そうかと思えば遂に待望の鉄拳ステラのご登場である。某アニメを連想せずにはいられない「世紀末覇者」ステラとマリアとのシス
ターを掛けたガチ恋愛(?)対決シーンは、熱の入り様が伝わる作画の質の高さも含め必見、爆笑必至!
本巻の最後の部分では、1期荒川UBのクライマックスとも言えるシリアスな展開が動きだすが、普段ゆるゆるキャラである村長の
本領が垣間見れるエピソードでもあるので、次の最終巻も含めて是非最後までご覧あれ。
恒例のオーディオコメンタリーは、リク役の神谷浩史氏・星役の杉田智和氏・マリア役の沢城みゆき氏の3人が登場(収録話中2回
分)。(以下ネタばれ注意)面白かったのは鉄拳ステラを演じた斎藤千和氏や、他声優陣のアドリブ台詞を瞬時に歌のタイトルにした
杉田氏の演技に触れ、「ああいう天才肌の演技をしてみたい」と神谷氏・沢城氏が絶賛していた処。またベテラン声優組である、高
井役のチョー氏やシロ役の大塚芳忠氏への3人のリスペクト振り。演技を楽しみながらも、お互い多分に尊敬とライバル心を持ちつ
つ造りあげられた作品であることが伝わる好内容の裏トークを堪能して欲しい。
今回、付随のエンドカードが特に可愛いので要チェック。既に放映が始まっている第2期の新たな魅力と並行して楽しんで頂きたい。
New Moonから続くストーリーの後半で、New Moonが静かな(暗い)内容だったのはまさに「嵐の前の静けさ」といわんばかりのクライマックスを迎えます。主に美鶴とゆかりの絆がメインですが、各キャラクターの個性がそれぞれ出ており、非常に濃い内容になっています。ドラマCDでは貴重な戦闘シーン、ペルソナの召喚もあり、それらのシーンに使われた戦闘曲がマッチしているので聞いていると気分の高揚を感じます。
前半のNew Moonを聞いていないとちょっと分かりづらいので2本セットで聞くことをお勧めします。メンバーが活躍するシーンに加え、仲間との絆や友情を思い出させてくれるテーマ性もあり、間違いないく今までのペルソナ3ドラマCDシリーズで最高の一品だと思います。
マップや攻略法等、攻略本ならではのわかりやすさでした。ネットで見るとどうしてもマップが判らなくなったりしてしまうので有り難かったです。マウスパッドのデザインもとても綺麗なイラストでした。
ですが、もう少しキャラクターの中に踏み込んだ解説が欲しかったです。キャラクターの解説がさっぱりしすぎて、少し残念です。
それと、内容の割に少し値段が高いのでは無いかと思います。
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