全然説得力ないかもね。 マイク・パットンの奇才に惚れた人はまず間違いなく気に入ります。出だしの一曲目から既にパットンワールドへ誘ってくれてます。この頃の流行なのか結構ファンク要素が強い曲が多いです。中には曲の終わりに耳を塞ぎたくなるような効果まで入れてありますが、70分以上の収録を長いと感じさせないだけの面白さがあります。FAITH NO MOREファンよりはPRIMUSファンの方がMR.BUNGLEは向いてるかも知れませんね。ただ輸入盤のレビューで遊園地メタルと表現してる方がいましたが、正にそんな感じです。開園時間から閉園時間まで非常に楽しませてくれる素晴らしいアルバムです。ほんとマイクの才能には唖然とさせられます。
私は、ニコラ・テスラの話が、とても感動しましたね。 どの話も、かなり興味深く拝見させていただきました。 とても、面白かったです。
インタヴューを通じて、一人の人間の人となりを現す手法によって、立ち現れた埴谷雄高は、書くことに人生の時のすべてを投じた方のようでした。作家は、書くという行動、書くという経験によって成長してゆく人生を選んだ人間なのでしょうが、しかし、一方で、ただの言葉や思想のつらなりを、つらつら書いて実人生を過ごすという、時をいたずらに蕩尽して仮想の人生を生きて一生を終えてしまう危険もはらんでいます。作家とて、生身の人間で在る以上、実人生の私的生活の大波小波は体験するのでしょうが、書いて書いて書いて終える人生は、一体、実際に生きた人生といえるのだろうか、よくわかりません。本当に生きるとは一体、どういうことなのだろうかを、考えさせる作家の生きざまでした。
一部他のレビューに以前出版された豪華版の記述がありますが、 こちらは文庫版のレビューです。
1 変人偏屈な人は、その行為が人々に「希望」と「安心」を与える魅力がなくてはならない。 (たとえば犯罪者だとかはダメである)
2 変人偏屈な人は、その行為を一生やり続けていなくてはならない。 (一時の目立とう精神や、人生の途中でやめた人は本物ではなくニセ奇人なので、尊敬に値しない) つまり彼(彼女)たちは自然体なのだ。
3 変人偏屈な人は、敵に勝利している。 (勝利にはいろいろな解釈があるけれど、とにかく敵に勝っている事)
以上が、荒木飛呂彦氏が挙げた変人偏屈の定義である。 そして、これはジョジョにも共通する人間賛歌の物語である(とは荒木飛呂彦氏の弁)。
本書ではメジャーリーガーのタイ・カッブ、 興行師の康 芳夫、 腸チフスのメアリー、 ウインチェスター・ミステリー・ハウスのサラ・パーディ・ウインチェスター、 コリヤー兄弟、 エジソンを震えあがらせた大天才ニコラ・テスラの六名が紹介されている。
そのうち荒木飛呂彦氏が描いたのは 「腸チフスのメアリー」と「ウインチェスター・ミステリー・ハウス」 の二作であり、残り四作は荒木飛呂彦氏のアシスタントの手による。 言うまでもなく……画力は圧倒的に差がある…… が、二作でも荒木飛呂彦氏の作画を見られる事は価値があると思う。
表紙は裏表リバーシブルになっており、購入時は「腸チフスのメアリー」の表紙で、 裏返すと「ウインチェスター・ミステリー・ハウス」の美しい未亡人の表紙となる。
世界にはこんな奇人変人がいたのだと、ある意味勇気をいただける内容になっている。
物理をやっている人間ならば、最後に出てくるニコラ・テスラはあまりに有名ゆえ 知らぬものはいないだろう。
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