まず、主題歌には触れなければいけませんよね。「虹になりたい」は本当にいい歌だと思います。 「希望にとどく虹になりたい」という最後のフレーズは大好きですし、アニメーションしない映像の一つ一つから オーストラリアへ渡った移民の苦労がここまで伝わってきそうな感じです。 話自体はそんなに大きな出来事があるわけでもなく、騒がしくなく地味に描写が進む感じで『赤毛のアン』などと 同じくくりで捉えられそうな気がします。だから現代アニメを見ている子からすればちょっと退屈かもしれません。 かなり重々しい、移民の苦労が伝わってくる作品で非常に現実味があります。一方でルーシーメイとケイトのやりとりなど そこら辺にいるちょっとマセた元気な姉妹、という感じで日常感にあふれています。 「家族」というものを何の演出も無く正面からありのままに描いている感じです。 ほのぼの~、であり、ひしひし、であり、そんな作品だと思います。 作り手には罪が無く申し訳ないのですが、なんだかよく今でもテレビのナレーションなどに登場する声優さんが 多く参加しているらしく、ちょっと違和感を感じるかもしれません。悪役なぺティウェルさんの声を聴くたび ぶらりと途中下車したくなります…。
放送されていた期間は1982年1月10日から同年の12月26日 今から何年も前の作品です。
物語はイギリスの貧しい農家が、政府のオーストラリア移民に参加し オーストラリアに渡ってその地で生活をしていくものです、新しい農業 をやりたい父親の夢は、すぐに適わず、現地では測量の問題があって、 簡単に農地を手にできないと判明。農地購入のチャンスも妨害にあって 逃してしまうなどの苦労が続きます。
生活が貧しくなる一家、ルーシーのかわいがっていた羊を、生活の為 に売ることになり。売られたショックと、売らざるえない状況を理解し ているルーシーは…
全50話という長さなので、全話を見るために相当な時間を必要としま す。ただ、この長さがあればこそ、最終回にルーシーの言う
「よかったわね、父さん。」
という簡単な台詞が非常に重く、感動的な響きになります。約2時間 という尺でまとめあげる映画と違った良さが南の虹のルーシーにはあり ます。ペリーヌ物語と並んで、大好きな作品です。
オープニングの「虹になりたい」は、やまがたすみこさんが担当して います。挿入歌の「いつか大人に」はBGMのみで何度も流れますが、こち らも本当にいい曲です。
個人的なお目当ては、「コブラ」「かぼちゃワイン」「マクロス」のOP曲でした。
「コブラ」は、ルパン三世などの楽曲も手がけた大野雄二氏が作曲とアレンジを手がけており、渋くて雰囲気満点です。故前野曜子さんのVoも素晴らしいです。
「かぼちゃワイン」はシンプルな歌詞とつぼを押さえたメロディーが○
「マクロス」は故羽田健太郎氏の作編曲。藤原誠さんの太いVoや、ギターもチョー格好良いですよ!
地方に住んでいるため放送されていなかったアニメもありますが当時見ていたアニメの主題歌に興味がある方は、このサイトで曲目がチェックできるこのシリーズは安価で年代別なのでおススメめかもしれませんね。
名作アニメファンなら、永いこと切望していたアイテムではないでしょうか。いわゆるレコードバージョンの方はすでにメーカーの壁を越えて1セットにまとめられていますが、こちらはオリジナルTVヴァージョンの集大成。レコード・バージョンを編集して「擬似TVバージョン」に仕立て上げているだけでは、という危惧は不要。毎週テレビで耳にした、あの音そのもの。しかもフィルム起こしなどではなくオリジナルテープからのデジタル化。文字通り本物です。一部モノラル音源も含まれますが、妙な小細工をされるよりよっぽど良いと言えます。正真正銘の本物なのですから。何故ここまでオリジナルのTVバージョンにこだわるかと言いますと、いわゆる「主題歌」にありがちな、レコードとの編曲の違い、ヴォーカルのテイクの違いがこのシリーズにも顕著だからなのです。今、それら輝かしい思い出が、この一枚に集まりました。収録時間71分41秒。長くも短い至福のひとときをどうぞ。
特別な力を持つわけでもない家族のある時代、 ある場所での日常です。 夢のある人もちょっとした失敗でふさぎ込んだり、 酒飲みも仕事となると真面目になったりするなど 普段私たちの周りにいる人々がいたように思われます。 そして夢は遠くにあるだけであって 全くないということではない。 いつかきっと虹が必ず現れるのだと思いました。 あとがきは声優の松島みのりさんでした。 地球環境と声優業について語っています。
|