最近、少年少女向けの伝記漫画の価値を見直しています。ポイントとなるエピソードがちゃんと描かれていて,20分ぐらいで読めて,年表とか他の偉人によるコメントとかもついていて,内容は決して浅く無いんですね。ある人について知りたい時、もし「マンガ伝記」があるなら、それを読むべきですよ、きっと。
1997年の夏の終わりごろもたらされたダイアナ妃の、あまりに突然の訃報。
この訃報を世界が悲しみ、世界が彼女の死を悼んだことは今なお記憶に新しい。
私もテレビのニュース速報で大いに驚き「惜しい方を亡くした…」と思ったものだがこの一冊にその思いを新たにした。
ダイアナ自身は幼少期も結婚後も家庭に恵まれなかったが、それで世をすねるのではなく
自分が愛されたかった分たくさん人を愛してあげたいと願える人間性の豊かさ。
ヴォランティアや地雷除去という目標のためなら、
何をやっても人の注目を集めてしまう悩みをも逆に利用してしまう行動力。
そんなダイアナの魅力がいちかわのりの優雅で表現力豊かなまんがから十二分に伝わって来る。
姉の拒食症、ダイアナの過食症や自殺未遂といった深刻なエピソードを
児童書でもさらりと表現できるようになったのは、
心の病にわずかながらも理解の進んだ現代という時代のなせる業だろう。
そういう意味では今の時代だから描ける本だと思う。
何種類か歴史マンガの第一回を購入し、子供が食いつくものを試しました。こども朝日新聞に掲載されている歴史にはまって、この本をせがまれました。普通の歴史マンガは十何巻と長いので、これは要約されすぎて物足りないのではないかと思いましたが、小学校で歴史の授業が始まってどれが一番内容がわかりやすい?と聞いてみると「歴史のれ!」との返事が返ってきました。二巻目もカートに入れてます。三巻目がいつでるのか気になってしょうがないようです。
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