このゴーグルは鼻のカーブのところが3Mのカップ型のマスクと併用を目的としてつくられているようですので、単体である場合フィットしない場合があります。
コンサート当日、前から2列目で浴びた音が、今こうしてCDとなりました。音圧とか迫力はさすがに生のほうがすごいですが、逆に座席の位置によってよく聴きとれなかった音がクリアに収録されていて、これはこれですばらしい録音だと思います。住環境の許す限りで大音量で再生することをお勧めします。
雑誌の、難波弘之氏との対談で、吉松氏は「僕はオーケストラでプログレッシブ・ロックを演っているんだ」と発言していましたが、まさにこの「タルカス」は、「クラシックmeetsロック」というより、「ロックbyクラシックオーケストラ」というべき演奏です。コンサートでは1曲目に演奏された「アトム・ハーツ・クラブ」もそうですが、最近のクラシック畑の人には、ロックやブルーズのリズムやグルーヴを表現できる人が多くなったように感じます。クラシックだけでなくジャズやロックも聴いて育った世代なのでしょうね。20年前では絶対に不可能だったろう企画です。当日のコンサートでも、おそらく定期会員とおぼしき人たちが第1部終了後、怒って何十人か帰ってしまいましたが、ふだんクラシックのコンサートには来ないような方々も含めて、後半はおおいに盛り上がりました。(ちなみに実際の演奏は「アトム」→「アメリカ」→「BUGAKU」→「タルカス」の順でした)
この「タルカス」を気に入られた方はぜひ、吉松氏自身の他の曲を聴かれることをお勧めします。サキソフォン協奏曲の「サイバーバード」なんて、最高にカッコいいですし、交響曲は「タルカス」と通底するものがあります。ピアノによる「プレイアデス舞曲集」はイエスなどが好きな方には気に入っていただけると思います。
学者の方は、ものごとに慎重になっていて、起こった後でなぜこのできごと起こったとのか後付でもの言う人がほとんどである。 木村教授はそこをあえて断定する考えかたを示している。これが短期間におこらない知れないが、1年、10年のスパンで考えれば起きる可能性を否定するひとはいないと思う。もし、予測があたらなくても、これはかまわない。可能性があることは公言すべきである。そのいみで。過去の事例から導きだしているので、信憑せいはあると思う。その意味で価値ある本である。
現場での溶接作業に使用致しました。私自身装着してみて,2ヶ所ある首回りの掛けゴムが引っ張ると切れやすい点が難点かと思われました。
紀元前から現在までの火山噴火。そしてこれからまた起こりうる噴火について書かれているこの本。ただ、火山噴火の説明のみの内容ではなく、それによって、古代からの歴史にどういった大きな変動が起きたか、という面にも重点が置かれている。
たとえば、古代中国「夏王朝」が滅びたのは紀元前1600年代に起きたサントリーニ火山の大噴火が引き起こした「火山の冬」によるものであること。7万3000年(+-4000年)に起きたトバ火山の超巨大噴火による、人類がほぼ全滅に近い状態になったボトルネック。7300年前の鬼界カルデラの大噴火によって南九州の縄文文化が壊滅状態になったこと。ヴェスヴィオ火山が引き起こした悲劇。西暦535年のクラカタウ火山の大噴火がもたらした世界的な火山の冬。日本でも自然災害と疫病流行が始まり、大きな文化的・政治的変動の元となっていると言う。1783年のアイスランドのラーキ火山と日本の浅間山の噴火。それからも火山噴火は続き、長い間、「夏が来なかった年」になったそうで、飢饉や疫病などにより政治的な変動が世界中で起きたそうだ。また、現代に入ってからのインドネシアやフィリピンでの大噴火が、かなりな気候変動をもたらしたことは記憶に新しい。
さて。ヴェスヴィオ火山はまた噴火の危機を迎えているようだ。今後100年間に大噴火を起こす確率は27%だと言う。大きい確率だ。日本では、富士山の動向が不気味だし、桜島も今年は特に活発な噴火を繰り返している。イエローストーンの噴火周期は約60万年と言われ、その時期がそろそろ到来している。1990年代あたりから、巨大地震、火山噴火はあきらかに頻度が増して規模も大きくなっている。これは地球の活動としては特別なことではないのだろう。ただ、そのどれもが生き物にとっては致命的だ。ホモ・サピエンスは、たまたま、比較的活動が平穏な時期に繁栄し、そして今また、危機の時期を迎えているのかもしれない。
この本に紹介されている中で、国内の火山は以前、いくつか訪れてみた。海外ではイエローストーンに行ってみたことがある。ともかく広い。国立公園全てのこの範囲が全て火口なのかと驚いた記憶がある。マッドポットというところを訪れたとき、駐車場の一部が陥没して立ち入れないようにされていたのを今も覚えている。ここが噴火したら、人類が生き残れるのかどうか、疑問だ。もう一カ所、ヨセミテにも行ったことがあるが、これは火山があったところとは知らずに訪れた。ここのロング渓谷カルデラも70万年前に噴火したそうだが、そのことを知らなかったので、この本を読んで驚いた。
自然災害は止めることができない。では、我々は起きてしまったそれに対応するために、何ができるだろうか。少しずつ考えてみたい。
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