非常に重要な作品です。これなくしては、あの傑作「ニュー・エイジ・オブ・アース」や「E2−E4」を生まれなかったかもしれません。この作品は、サイケデリックが、ミニマル、ニューエイジ・ミュージックへとゆるやかに進化を遂げた良いサンプルだと思います。またジャケに自分の顔をでんと据えるところからも、この方向性に対する、彼の自信を窺うことが出来ます。楽器はエレキ・ギターの多重録音のみで、デレィやループを大胆に駆使した、当時としては、非常に斬新な実験的なサウンドですが、わりと聴きやすいし、彼らしい優しさにあふれた名盤です。
このアルバムは近代ロックのどのジャンルにも無理して当てはめようとすれば当てはまるのですが、ジャーマンロックのくくりに収まりますね。
ともかく音が綺麗。近代のシンセロックかと思わせるほどきらびやか。クオリティに対して値段は…まあこんなものか。
ゲッチングさんの新作を聞きたい気持ちにさせます。ともかくおすすめ。
Wikipediaに記述はないものの、このアルバムはアメリカから亡命してきたLSDの父であるティモシー リアリーを匿うことから始まっている。
このリアリー博士がスタジオの飲料水であるセブンアップにLSDを忍ばせていたことからトリップミュージックの裏名盤が生まれた、とは季刊のプログレ誌ARCANGELに書いてあった。だからセブンセンシズみたいな意味合いではないとか。
SPACEはまさに適当なセッションのつなぎ合わせだが、素材はありきたりながら編集のセンスで楽しく(怪しく)聴かせてくれる。
後半のTIMEは1stと対して変わらないエコーミュージック。反響こそサイケデリックであり胎内回帰と言わんばかりのお化け屋敷BGM。ここでのつぶやくような声はリアリーだとか。
基本的に"不安/不穏"な音楽が好きではないというのであれば手を出さない方がいい。
大半はSPACEだけ好きなんだろうな。かくいう俺も体調の良い時じゃないと一気に聴けませんが(笑)
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