2013年4月文藝春秋から文春ジブリ文庫が創刊されました。第1期から第4期に分けて刊行されるようで、第1期のラインナップは、第1弾:風の谷のナウシカ、以下、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、火垂るの墓、と映画の公開順に刊行されるようです。そして、それぞれは、シネマ・コミックシリーズとジブリの教科書シリーズの2冊が同時に刊行されます。前者は、以前出ていた徳間書店から4分冊で出ていたものを再編し、総てのセリフ総てのシーンを収録するという方針で完全に新編集したものです。また、後者は、風の谷のナウシカをより良く知るための解説書、教科書的な存在になっています。 ジブリ作品というと徳間書店との結びつきが強いと思っていましたが・・・他に角川書店、新潮社もありますが・・ウォルト・ディズニーとの提携で、徳間書店との資本の結びつきがなくなったので今回のような企画が出来たのかなと思います(事実文藝春秋の方から鈴木さんに企画を持ちかけたらしいです)。 風の谷のナウシカは、1984年東映系で公開されています(天空のラピュタも東映系公開、その他は殆どが東宝系の公開)。内容は言うまでもありませんが、破壊されつくした自然、環境を取り戻し、人類との共生をはかる物語だと思いますが、この映画が与えた影響は非常に大きいと思います。私も、内容をじっくりと見たくって、LDを発売と同時に購入しました。最近見た映画では、アバターも非常に多大な影響を受けていると思います。 風の谷のナウシカのシネマ・コミックの最大の魅力は、総てのシーン、セリフが止め絵でじっくり見る事ができるということだと思います。あの画面はどうだったのかな?とかあの時のセリフは?・・等調べる時にすごく重宝します。DVDではこの作業がかなり困難ですし(LDのCAVでは可能でした)、それに、止め絵で初めて気付くこと、発見も多々あります。この本を見ていると、映画公開時の感動が蘇って来ます。オール・カラーで値段もリーゾナブルだと思います。ただ、難点は文庫サイズなので、目が疲れること・・若い人はいいですが、私のような爺ではね!!!
「サツキやメイがいる時代(昭和30年代)で暮してみたいですか?」 と尋ねられたら恐らくこの作品に魅せられた人なら間髪入れず
「暮らしてみたい!!」と、言うのではないだろうか。
私もそのように即答するかもしれない。 が、しかし本当にそうなのか??とも思う。
「道が雨でぬかるみ、電話は人の家のを使わせてもらい、 風呂に入るのに毎日のように薪を取ってきて焚き、水は外の井戸に汲みに行き、 家にクーラーはなく、おまけにテレビはない。それでも、暮してみたいですか??」と、 丁寧に尋ねられたら恐らく、
「ちょっと考えさせて下さい」と、言うだろう。
皮肉な話だが、「ちょっと考えさせてください」と思うような時代を脱却する為に 我々が現代社会を作ってきたとも言える、ということである。 率先して「不便な社会」を「便利な社会」に変えてきたのは紛れもなく、我々です。 その中の一人でもある私が「不便な世の中もいいな」と、思ってしまいそうになるのはなぜだ??
それは、「不便だからこそ、人との助け合いが生まれる社会」も、魅力的に思えるからだ。
メイを捜索する終盤のシーンでは、地域の連帯感が色濃く描かれている。 現代で、もし同じことが起こったと仮定すると、まず警察に連絡するだろう。 そして地域の住民の中には「自分には関係ない」と思い、なるべく関わるまいとする人もいるかもしれない。 「また不審者が現れた」と脅えるだけの人もいるだろう。
しかしあのシーンでは警察の影も形もなく、捜索しているのは地域の住民である。 「不便な社会」であるからこその「助け合い」とも言えないだろうか。
そしてその捜索の最中、おばあちゃんは「ナンマンダブ ナンマンダブ」と唱え続ける。 「不便な社会」には「神が存在できる」のではないか。 不便な社会で人間が最後にできることは「謙虚な精神で祈る行為」なのかもしれない。
そんな行為が自然な昭和30年代だからこそ「トトロ」という樹の精霊は存在し得た、とも言える。
結論を言えば、「となりのトトロ」の良さが分かる世の中ほど、残念なことに心が豊かではない世の中である。と、言えるのではないか。
私の「精神的飢餓感」が増せば、増すほどこの作品は光を放ってくる。 いつしか「あそこの森にトトロがいるんじゃないの??」と、子供に胸を張って言える 「不便で心豊かな世の中」を作りたいものである。
「コクリコ坂から」を見た後に突然思い出したバロンの人形(猫だよ!?)。 あまりでかいのはちょっとねぇ~・・・台入れて25cm。 ソフビはチャチいし~・・・塗装だよ。 目がぁ~目がぁ~~~!・・・クリスタルの向こうはグリーンメタ! お値段は高めですがこのぐらいだときっと大事にするんじゃぁ~ないかな? 子供のおもちゃにはしないように・・・ね。
トトロのパズルなのでどうしてもぴったりのフレームがほしかったので選びました。選んでよかったです。高級感があって絵画の額縁のようです。
周囲の人とのつながりや美しさを感じる心を通して成長してゆくキキの姿がとても魅力的です.同時に,海,風,空の青さ,光など自然の瑞々しさが温もりを含みながら細かく描かれていて映画の中に引き込まれてしまいました. 童話のように素敵な設定や展開を背景に,ひたむきに純粋に何かに打ち込んだり創ったりする時間の中で感じる喜び,模索し苦しむ心の言葉があちこちに散りばめられているのもこの作品の美しさの一つだと思います. ―「才能を活かした仕事って素敵だね」「うまく絵が描けなくなった時はじたばたする.それでも駄目なら何もしない.そのうち急にまた絵を描きたくなるんだ.うまくいかなくなった時は苦しいけど,絵を描く事がどういうものか前より分かるようになった気がする」「魔女の血、職人の血、絵描きの血―そういうの私好きよ.神様か誰かがくれた力なんだよね.おかげでとても苦労させられるけど」といった内容の言葉には心が強く包まれるように感じました. キキの少し強気な性格や素直さ,周りの人たちや風景の美しさを全体として見渡した時,元気の出る明るさを与えてくれる作品です.
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